デジタルガレージ、インドネシアのベビー用品EC事業最大手のBilnaに出資

アジアにおける投資事業を拡大

株式会社デジタルガレージ(以下、DG)は7日、全額出資子会社で投資・育成事業を手掛ける株式会社DGインキュベーションを通じて、ベビー用品のEC事業としてインドネシア最大の「Bilna」を手がけるPT Bilna(以下、Bilna)に出資したと発表した。

Bilnaは12年12月にサービスを開始し、現在では、P&G、Nestle、Danone、花王といった外資系大手を含む約500ブランド、点数にして、約10,000の商品を扱っている。毎年500万人以上の新生児が誕生するというベビーブームと、インターネットユーザーの急増といったインドネシア国内の市場環境を背景に業績を伸ばしている企業だ。

DGグループは、日本国内でこれまで培った決済事業や投資育成事業のノウハウを元に、アジア市場の開拓を積極的に推進している。

今回のBilnaへの出資は、決済プラットフォーム事業をアジアに広げ、これを利用する有望なEC事業者に出資していく投資戦略の一環としている。

Bilna社とは

インドネシア・ジャカルタに本社を置く、米国のスタートアップ企業や一流企業での勤務経験があるFerry Tenka とEka Himawanが共同で創業した企業。

ベビー用品市場の拡大を追い風としながら、サイトの開発および運営から、商品配送、カスタマーサポートを一貫して手がけることで、多くのユーザーの支持を集めている。

特に、交通事情の悪いジャカルタ圏内では、安定した配送を実現するために、バイク便を利用した自社の物流網を整備している。

こうした企業努力が成果を上げ、サービス立ち上げから1年程度にも関わらず、現在は1日に1000オーダー以上を記録するほどトラフィックが増えている。

こうした中で、DGグループが出資することにより、アジアにおけるインターネットビジネスの発展につながると期待されている。