ECサイトの価格をAIが評価!M&Aマッチング開始
SPIKE Fintech Platform第一弾!新銀行東京と連携
株式会社メタップス(以下、メタップス)は、オンライン決済「SPIKE(スパイク)」で展開する「SPIKE Fintech Platform」第1弾として新銀行東京と提携し、インターネット関連ビジネスに特化したM&A仲介サービス「SPIKEマッチング」の提供を開始すると発表した。
メタップスが行うのは、インターネット関連ビジネスに特化した形での売り手と買い手の最適なマッチングだ。これには、20万件以上の登録事業者数を誇る決済プラットフォーム「SPIKE」の会員基盤を活用する。対象となる事業の一例としてECサイト、スマートフォンアプリ、ソーシャルゲーム、キュレーションメディア、アドネットワークなどが挙げられている。
仕組みとしては、売り手側と買い手側が必要な情報を入力すると、人工知能(AI)が各案件の情報を分析し、最も条件が近いもの同士をマッチング、具体名を伏せた匿名の形で売り手と買手の双方にメッセージを送るというもの。双方で興味があった場合に、はじめて交渉が開始されるようになっている。
そもそもM&Aは、投資銀行などの金融機関を経由して成立することが一般的なのはご存知のことと思う。ただその一方で、WEBサービスやスマートフォンアプリのように、従来の手法では正当な価値算定が難しい事業も多く、インターネット市場のM&Aでは、売り手と買い手の適切なマッチングが行われていないという課題もあった。これを解決し、正しいマッチングを行おうとするのが今回の取り組みだ。
料金体系は、成約した場合にのみ手数料が発生する完全成果報酬型、着手金などは発生しない仕組みだ。また、資金面に不安を抱える企業向けに買収資金の融資もサポートしていくという。
SPIKEは「"テクノロジーでお金の在り方を変える"というミッションを掲げ、決済プラットフォーム"SPIKE"とアプリ収益化プラットフォーム"metaps"の2つのプロダクトで培った分析技術およびマーケティングのノウハウを活かし、お金に関わる幅広いサービスを今後も展開していきます。」としている。
「SPIKE Fintech Platform」を使ったパートナーシップの例
1)インフラ :銀行システムとのデータ連携をAPIで実現
2)決済・送金 :セキュアで利便性の高い決済・送金サービスを開発
3)融資・貸付 :販売実績をもとにした与信付与で迅速な融資や貸付を実現
4)保険 :取引実績や登録データをもとにした新しい保険商品の開発
5)リース :事業に必要な機材を簡単に申し込めるリースの提供
6)カード :仮想通貨や優待などを絡めた新しいカード商品の開発
ECサイトやスマートフォンアプリの価値が正しく評価されるようになることによって、EC業界はまた一歩大きく前進したように思う。普段は単独のECサイトの成長に目が行きがちだが、もっと大きな目で見ればM&Aによって誕生した企業が業界を牽引していくという場合も少なくない。価値あるECサイトを正しく評価する。これは、EC業界が今後も伸び続けていくために必ず必要になるステップだ。メタップスが提供するSPIKE Fintech Platformが今後どのような動きを見せるのか注目したい。