スマホで「ネットショッピング」が2位?【ソフトブレーン・フィールド調べ】

ECのミカタ編集部

既婚女性のスマホ利用は世代によって変化?

フィールドマーケティング支援サービスを提供するソフトブレーン・フィールド株式会社(以下、ソフトブレーン・フィールド)は、株式会社クレディセゾン(以下、クレディセゾン)との共同事業である「Point Buy(R) 購買理由データ」のアンケートモニターのうち既婚女性2,472名(30代以下19%、40代38%、50代29%、60代以上14%)を対象に「スマートフォン」に関するアンケートを実施した。

アンケートではまず、所有している携帯電話について確認した。その結果、全体では「スマートフォン」が56.8%、「フィーチャーフォン」が38.5%、「持っていない」が4.7%となった。年代別に見ると、30代以下ではスマートフォンが80.3%だったことに対し、40代では59.4%、50代では50.1%、60代以上では31.9%と年代によってスマートフォンの利用率に大きな差があることが判明した。

スマートフォンを利用している1,404名を対象に、通話やメール、写真撮影以外にスマートフォンで何をしているのかを尋ねた。結果は、1位は「調べ物」で30代以下では72.4%、40代では76.0%、50代では74.2%、60代以上では64.8%だった。2位は「ショッピング」で、30代では49.7%、40代では42.9%、50代では37.9%、60代以上では24.1%と、30代以下では2人に1人がスマートフォンでネットショッピングをしていることが分かった。

また、3位は「ゲーム」が挙がり、30代以下では34.1%、40代では33.3%、50代では26.4%、60代以上では22.2%とネットショッピング同様、世代が上がるに連れて割合が下がっている。各世代で2割~3割がスマホゲームを楽しんでいるという結果が出た。

スマートフォンの月額料金は、2,000円以下が4.7%、2,001~4,000円以下が10.3%、4,001円~6,000円が19.6%となった。さらに、6,001~8,000円が36.2%、8,001~10,000円が18.2%、10,000円以上が5.8%だった。実に60%以上の人がスマートフォンの月額6,001円かかっていることに対し、SIMフリー端末や格安スマホの導入で月額4,000円以下に抑えている人も15%存在した。

スマートフォンはこのまま広まるのか?

スマートフォンはこのまま広まるのか?

スマートフォンの機種変更については、「今の携帯電話を使い続ける」が22.2%、「今のキャリアで機種変更」が55.3%、「他社のスマートフォンに乗り換える」が20.7%だった。さらに、「フィーチャーフォン・PHSに変更」は1.4%、「携帯電話を解約する」が0.6%で、8割近くが「今のキャリアで契約」する意向を持っていた。

機種変更についてのコメントには、「別のキャリアにするとメールアドレスの変更とかが面倒だから。」(30代以下、月額料金8,001~10,000円)とあった。その他にも「新しくするとまた一から使い方を覚えなくてはいけないので…それが面倒です。」(40代、月額料金8,001~10,000円)といったようにキャリアやスマートフォンを変更することを「面倒」と感じている意見が多数見られた。また、「携帯に詳しくないので、契約会社を変更するのは不安」(40代、月額料金6,001~8,000円)といったように「不安だから」という声が目立った。

一方、月額料金4,000円以下に抑えている人の意見を見ると「今使っているスマホは、キャリアから発売されている機種の未使用品を買って、simはMVNOを使っている。機種に満足、simの月額にも満足しています。」(50代、月額料金2,000円以下)、「以前はキャリアスマホでしたが、現在はキャリア携帯とMVNOスマホの2台持ちにしています。」(50代、月額料金2,001~4,000円)とあった。さらに、「長年キャリアを使っていましたが、同じネットワークを使っている格安スマホに変えたところです。料金が半額ぐらいになり、不満もありません。」(50代、月額料金2,001~4,000円)というように様々な工夫をして快適にスマートフォンを使用している様子が分かった。

スマートフォンを所有している人が目立つが、それは世代によるものだ。調査対象は限られてはいるが、結果を見ると、未だにフィーチャーフォン(ガラケー)を所有している人も存在する。そこには、長年の使い心地の良さや利用料金などが関係しているようだ。だが、若い世代になるにつれスマートフォンの利用率が上がっていることから考えると、スマートフォンの全体の利用率もこれからさらに上がっていくだろう。

さらに、スマートフォンの利用方法として2位に「ネットショッピング」が挙がった。これは、ネットショップのページ制作を考える上で、参考になる数字だろう。1位が「調べ物」というのも、まずは調べて、そして購入するという流れが、スマートフォンで完結していることも予想される。顧客層や商材によっても違いはあるので一概には言えないが、少なくとも今回の調査対象を顧客層とするネットショップにおいては、スマートフォンで利用しやすいページ作りを意識した方が良いだろう。また、今回世代間で回答に差があったことを考えると、利用端末が多様化する今、ネットショップは、自身の顧客層がどういった環境でページを見ることが多いかまでを意識しておく必要があると言える。


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