メイクショップ、購入ためらうユーザーにクーポンを!

ECのミカタ編集部

最適なタイミングでクーポンを表示!

 GMOインターネットグループでECソリューション事業を展開するGMOメイクショップ株式会社(以下、GMOメイクショップ)は、ネットショップ構築サービス「MakeShop」のプレミアムプランを利用のネットショップ運用者向けに、購入をためらっているユーザーを人工知能(AI)が検知し、最適なタイミングでクーポンを表示する「購入アシスト機能」を提供開始した。本機能は、マーケティングプラットフォーム「MakeRepeater(メイクリピーター)」の一機能で、これを利用することにより購入促進が期待できる。

 「MakeShop」のプレミアムプランでは、購入経験者や会員のユーザーに対して一斉にクーポンコードを発行・配信し、再訪を促すことのできるクーポン機能を標準機能として提供している。だが、同機能では、ショップを訪れたユーザーにタイムリーに購入を働きかけることはできなかった。そこでGMOメイクショップは、様々なネットショップのマーケティングツールを提供する「MakeRepeater」において、購入を迷っているユーザーを人工知能(AI)が検知し、ショップの画面上へタイムリーにクーポンを表示できる「購入アシスト機能」を開発した。

 「購入アシスト機能」は、ショップのニーズに応じて「全てのユーザーにクーポンを表示」または「購入を迷っているユーザーのみにクーポンを表示」のどちらかを選ぶことができる。後者の場合、ユーザーのマウスの動きや速度、閲覧している商品といったユーザーのWeb行動を自動で解析した後、クーポンを表示しても購入率の低い「(1)見ているだけのユーザー」、クーポンが無くても購入する確率の高い「(2)目的買いのユーザー」、「(3)購入をためらっているユーザー」に分類する。割引などのインセンティブによるひと押しが表示させ、効果的に購入を促進することが可能だ。

「MakeRepeater」の設定は簡単!

「MakeRepeater」の設定は簡単!

 ネットショップ運営者は、「MakeShop」管理画面の設定ページに、「MakeRepeater」側で発行されたタグを貼り付けるだけで、簡単に導入することができる。設定も割引率や表示期間、デザインのみで、複雑なシナリオ設定やターゲティング設定は必要なく、簡単に始めることができる。

 また、クーポンのデザインは「MakeRepeater」管理画面のデザイン編集画面に設置された、エディタ機能で簡単に設定することが可能だ。あらかじめ用意しているテンプレートにテキストを入力し、背景の色を変更したり、必要に応じて画像をアップロードしたりするだけで、簡単に好みのデザインに仕上がる。

 今後は、これまでの機能に加え、人工知能の導入による細かなユーザー解析を基盤に、購買率アップといった幅広いマーケティング課題に対応できるECの「総合マーケティングプラットフォーム」として展開していく。現在、2016年8月を目途に、レコメンドエンジンを「MakeRepeater」に導入できるよう開発を進めている。「MakeShop」で構築したショップ上はもちろん、「MakeRepeater」で配信されるシナリオメール上にもレコメンドコンテンツを配信できる機能を提供していく。

 ネットショップに訪問して欲しい商品を見つけると、価格面等で購入をためらってしまうことがある。ユーザーが「やっぱり欲しい!」と思い、再訪してくれれば良いものの、そのままにしてしまうことが多いだろう。仮に、リアルなお店であっても、強引に引き止められれば、それが購入へと至ることはないだろう。そこは顔、表情などで店員が読み取る事で防いできたものだ。この「MakeRepeater」の提供が意味あるのは、お客様の行動に基づき、AIを使って、お客様の気持ちに寄り添って、自然な形で引き止め、購入へのアシストをする点にある。この事は、Makeshopを使う店舗にとって、有益であると同時に、変わりゆくECの接客のあり方を映し出す出来事である。


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