カメラのキタムラ、下取りでお客様をお得に!リピーターにつながる一手

石郷“145”マナブ

カメラの購入シーンが変わり、カメラの愛着も増す

 カメラの買い替え時期、お客様はそれまで持っていたカメラをどうしているのだろうか?最近は、フリマアプリなどで売ることもなくはない。大事に使えば、それなりにその価値は落とすことなく、他人に引き渡しすることができるだろう。

 株式会社キタムラ(以下、キタムラ)は、自社が運営する「カメラのキタムラ・ネットショップ」で、新品カメラを購入する際に、自らそれまで持っていたカメラ・レンズの下取りを同時に申し込みすることができるようにし、その差額分だけの支払いでご購入できるサービスを開始した。名前を「トクトク交換」サービスと言い6月29日より開始した。

 もとより、同サイトは、デジカメや一眼レフ、交換レンズ、カメラ用品のほか、家電や時計など合計4万点の商品を販売しているカメラの愛好家では人気のサイトであり、だからこそ、リピーターが多い。まさに、そんなリピーターにとっては、必ず起こりうるカメラの買い替えのニーズに応える、顧客満足度を向上させる動きであると思われる。また、カメラを購入するお客様においては、その購入先として、この「トクトク交換」があることで、優先してこの店舗を使うことは考えられる。また、これは宅配サービスに限定したものとなっており、そのこと自体が、ネット通販も実店舗同様に、力を入れていることをうかがわせる。

 しかも、同社が良心的なのは、「トクトク交換」を利用した場合は、特別にキタムラ上限価格で高価下取りするとしている点である。商品注文の際に下取りカメラの機種を選択するだけで申し込みができ、支払い代金から直接値引きされるので、銀行振り込みの口座を記入するなどの手間が省け、手続きが簡単なのだ。下取りカメラは新品カメラが到着してから、後日送る事も出来るとしたのは、お客様にとっても大きい。

 冒頭書いたように、少なからず自分のカメラがいずれ買取をすることを前提に、取り扱うとすれば、言うまでもなく、そのカメラ自体を大切に、粗雑に扱うことは考えられず、結果、ものを大切にする、というあるべき姿に行き着く。この動きは、カメラのような買い替え需要がある商品においての、変化を表すものであり、ネットショップにおいては、同じタイプの商品を扱う店舗においては、少なからず影響を及ぼすことだろう。そして、動き自体は、日本の「もったいない」の考えにも続く、必要なことのように思う。


記者プロフィール

石郷“145”マナブ

キャラクター業界の業界紙の元記者でSweetモデル矢野未希子さんのジュエリーを企画したり、少々変わった経歴。企画や営業を経験した後、ECのミカタで自分の原点である記者へ。トマトが苦手。カラオケオーディションで一次通過した事は数少ない小さな自慢。

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