楽天市場の集客力を活用した自社サイトを作れる『RMP-Brand Gateway』の提供開始

ECのミカタ編集部

楽天データマーケティング株式会社(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:有馬 誠、以下「楽天データマーケティング」)は、楽天株式会社(本社:東京都世田谷区、代表取締役会長兼社長:三木谷 浩史、以下「楽天」)が運営するインターネット・ショッピングモール「楽天市場」において、企業がブランドサイトを設置できる広告商品『RMP Rakuten Marketing Platform)-Brand Gateway』の提供を開始した。

メディア化する巨大モール「楽天市場」のアドバンテージを商品化

「楽天市場」は、商品を購入するためだけではなく、商品の情報を集めたり、購買の前段階にあたる比較・検討フェイズにおいても多くのユーザーに利用されており、企業のブランド訴求にも影響のあるメディアとしての要素も持っている。

これは中国などをはじめとする世界の大手ECサイトにもみられる顕著な流れのひとつで、各国の企業が広告メディアとしてECサイトを活用する動向が強まっている。これまでも楽天データマーケティングでは、「楽天市場」の特色を活用するために取り組んできてきているが、今回新たに『RMP-Brand Gateway』として商品化に踏み切った。

「楽天市場」の集客力が活用できる『RMP-Brand Gateway』

企業のブランドサイトは一般的に自社サイトやオウンドメディアとして設置することが多く、自由な運用ができる一方で、集客力や購買への誘導などに多くの企業が課題を抱えているのも事実だ。『RMP-Brand Gateway』は、国内最大級のインターネット・ショッピングモールである「楽天市場」の集客力を最大限に活用できるほか、消費マインドの高いユーザーに訴求することで、ブランドサイトから購買に効果的に結びつけることが可能となっている。

また、定期的なコンテンツの更新や、閲覧ユーザー層・売上データのレポート提供など、自社サイトのような柔軟性の高い運用ができるのも特徴となっている。さらに2018年春以降、管理ツール『RMP-Datatool for Brands(仮称)』を通じ、利用企業側でリアルタイムにコンテンツ更新・データ閲覧などを行える機能も提供する予定だ。

第一弾は「きかんしゃトーマス(R)」で知られるマテル社

第一弾は「きかんしゃトーマス(R)」で知られるマテル社

『RMP-Brand Gateway』は、動画などを使って商品を紹介したり、「楽天市場」の販売店舗に誘導することが可能なブランドサイトだ。その先陣を斬って、マテル・インターナショナル株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:工藤 幹夫、以下「マテル」)のサイトが開設された。

スタート段階で、マテル社が展開する玩具ブランド「きかんしゃトーマス(R)」と「フィッシャープライス(R)」のブランドサイトが設置され、2018年1月以降には、「バービー(R)」や「ウノ(R)」などすべてのブランドが登場する予定となっている。

約15ブランドが続々とサイト開設予定

これまでも「楽天市場」では、花王株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長執行役員:澤田 道隆)が「花王MALL」、日本コカ・コーラ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:ホルヘ・ガルドゥニョ)が「Coca-Cola Gateway」、プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン株式会社(本社:兵庫県神戸市、代表
取締役社長:スタニスラブ・べセラ)が「P&Gマーケット」として「メーカーおすすめ商品」の中で情報を掲載してきた。これらの各サイトについても順次情報を拡充していくとともに、『RMP-Brand Gateway』としてマテル社に続き2018年1月以降、実に合計約15ブランドがブランドサイトの開設を予定している。

近年、オウンドメディアやコンテンツマーケティングという言葉が浸透し、実行する企業が増えている。テレビ局や出版社が独占していたメディアを企業自身が持てる時代であり、極めて自由度の高い発信が可能だ。そこではブランディングはもちろんロイヤルカスタマー醸成の最前線とも言える。

一方で、立上げ段階のサイトやメディアはPVを含めた集客では、一定のハードルがあるのも事実だった。今回の
『RMP-Brand Gateway』の登場はその課題を解決するものであり、また楽天市場のもつ巨大な集客力をサービス化した楽天データマーケティングの着眼点にも驚かされる。今後のメディアの活用方法だけでなくEC市場そのものにもインパクトを与えるニュースと言えそうだ。


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