百貨店利用に関する最新動向調査【マイボイスコム調べ】

ECのミカタ編集部

マイボイスコム株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長:高井和久)は、『百貨店の利用』に関するインターネット調査を実施し、その結果を公表した。

10,780名から回答

マイボイスコム社今回、6回目となる『百貨店の利用』に関するインターネット調査を実施し、その内容を公表した。以下その気になる概要について見ていこう。

【調査概要】
調査対象:「MyVoice」のアンケートモニター
調査方法:インターネット調査(ネットリサーチ)
調査時期:2018年03月01日~03月05日
回答者数:10,780名
調査機関:マイボイスコム株式会社

百貨店の利用頻度は?

百貨店に半年に1回以上行く人は5割強、月に1回以上行く人は2割強となっている。利用率は、過去調査と比べて減少傾向だ。利用頻度は、女性や年代が高いほど高く、女性50~70代では月1回以上が3~4割みられる。また、関東や近畿、世帯収入が高い層でも高い傾向がみられる。

また、百貨店利用者に、他の店舗ではなく百貨店を利用する場面を聞いたところ、「デパ地下を利用する時」「菓子折り、お土産、差し入れなどを購入する時」が3~4割、「プレゼントを購入する時」「飲食店・レストラン街を利用する時」「日本国内の地方物産展開催時」「バーゲンセールで安くなった時」「お中元・お歳暮の品を購入する時」が2割前後で続く。

過去調査と比べて、「お中元・お歳暮の品を購入する時」「入学、就職、出産、結婚などのお祝い品を購入する時」が減少傾向だ。また、「菓子折り、お土産、差し入れなどを購入する時」は、女性が男性を約21ポイント上回る。「お中元・お歳暮の品を購入する時」は60・70代、「デパ地下を利用する時」は女性50代以上で比率が高くなっている。

百貨店以外で購入するようになった商品がある?

百貨店に「一人で」行く人は利用者の57.2%だった。「配偶者」が40.1%、「自分の子ども」が17.1%となっている。男性高年代層では「配偶者」、女性高年代層では「一人で」「友人・知人」、10~30代では「自分の母親」の比率が高くなっている。

また、百貨店以外で購入するようになった商品がある人は、百貨店利用者の5割強だった。「婦人服」「紳士服」「ファッション雑貨・小物」が各10%台で上位にあがっている。

百貨店の魅力・不満を感じる点は?

百貨店の魅力は、「高級感がある」が41.7%、「商品の品質が良い」が28.3%、「品揃えが豊富である」「センスの良い商品がある」「他では手に入らない商品がある」「化粧室などの付帯設備が充実している」が各2割弱だった。「化粧室などの付帯設備が充実している」は、女性で比率が高くなっている。

百貨店に不満を感じる点は、「価格が高い」が65.6%で最も多く、2位の「店員がわずらわしい」(13.9%)を大きく上回る。「店員がわずらわしい」は、過去調査と比べて減少傾向だった。

最も利用してみたい百貨店は?

身近にあるとした場合に最も利用してみたい百貨店は、「伊勢丹」「タカシマヤ」が1割強、「三越」「大丸」が6~7%だった。北海道では「大丸」、中部は「タカシマヤ」、関東や北陸は「伊勢丹」、近畿は「阪急百貨店」が最も多くなっている。

また、回答者からは、「何かのお礼、お祝いなど、外向けに何かを用意しなくてはいけないときは必ず百貨店で用意する事にしています。(男性32歳)」「洋菓子の売り場で季節のケーキを見るのが好き。買わないことのほうが多いけど、何か頑張ったらこれを買おう、と決めたりする。(女性24歳)」「日常と違うものを購入するというイメージがありそういったものを購入する機会がないので。(男性30歳)」などの声が寄せられたという。

百貨店でなければならないナニカとは?

百貨店とECとの関係でいえば、ワールドやオンワードといったプラットフォーム上で、百貨店ブランドが戦略的に展開されている。一方で各百貨店独自のEC化は、課題として各所で指摘されながら、なかなか進んでいるとは言えない。

日本人の消費動向として実店舗でクオリティの高いものを買うというモデル自体が衰退しているという声も大きい中、店舗や組織の再編にリソースを割かれて、自社のEC化どころではないというのが本音かもしれない。

いずれにしろEC化は売上を考えれば避けては通れないだろうが、一方で、「百貨店でなければならないなにか」をどう生み出して行くか、その産みの苦しみの中に未だ同業界はあるとも言えるだろう。

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