花粉症重症者は「ECサイト」の利用頻度が増加傾向 日本インフォメーション調査
日本インフォメーション株式会社は2026年4月8日、「花粉で売れる商品は変わる?~春の消費行動変化を徹底調査~」の結果を発表した。本記事では、EC事業者へ向けて一部の内容を抜粋して紹介する。
調査概要
◆調査地域:日本全国
◆調査対象:16~69歳の男女
◆サンプルサイズ:1175サンプル
◆調査実施期間:2026年3月4日~3月5日
◆調査手法:インターネットリサーチ
◆調査元:日本インフォメーション(株)調べ
◆出典:花粉で売れる商品は変わる?~春の消費行動変化を徹底調査~(日本インフォメーション株式会社)
「花粉症重症者」はECサイトの使用頻度が増加傾向
花粉症患者は全体の約半数を占めており、特に30~40代男性では全体を大きく上回る割合となった。花粉症の発症年齢は平均で20代前半であり、10~20代で発症するケースが多い一方、30代以降でも新たに発症する。
本調査では、「花粉症重症者」は春先に飲料や日用品など、複数のFMCGカテゴリで購入頻度が増加する傾向が明らかとなった。
特に「花粉症重症者」は、ECサイトの使用頻度が増加する傾向にあった。花粉症の症状が「購買チャネル」や「購買内容」に影響を与えている可能性が示唆された。「花粉症重症者」は春先に、外出頻度の低下や屋外行動の回避といった生活行動の変化も確認されている。

花粉症が「購買行動」に影響を及ぼしている可能性
花粉症対策にかける費用は、全体の約7割が「3000円未満」に集中しており、平均では3319円となった。
男女別で大きな違いは見られない一方で、花粉症の症状別に見ると、「花粉症軽症者」は1000円未満が半数程度だが「花粉症重症者」では24.4%に留まり、3000円以上の割合が約2倍となった。

属性別に見ると「花粉症重症者」は「花粉症なし」と比べ、「通販やネットスーパーなどECサイトの使用頻度」が10ポイント以上、上回った。
この結果について日本インフォメーションは「(花粉症重症者は)購買チャネルが変化している傾向があり、また、『普段とは違う商品を購入する頻度』の選択率から、花粉症が購買行動に影響を及ぼしている可能性が推察されます」と指摘した。

ティッシュ類の選択率が4倍以上に増加
春に購入頻度が増加しているものでは、「花粉症重症者」は「花粉症なし」と比較して「ティッシュ類(ティッシュ、トイレットペーパー、キッチンペーパー)」の選択率が4倍以上高くなった。

本調査によって、花粉症が春先の市場を活性化させている可能性に加えて、重症者の「ECサイトの使用頻度」が増加することが可視化された。花粉症の症状が「購買チャネル」や「購買行動」に影響を及ぼしている実態が明らかとなった。
花粉症のような「季節要因」を踏まえた購買行動の変化に、どう対応していくか。これからのEC施策において、重要なポイントになるといえるだろう。


