【続報】ヤフーショッピング、この冬の消費トレンド!

福島 れい

記者の論点:
Yahoo!ショッピングの12月売り上げトレンドを見ると、去年はこうだったから…ではなく今年のトレンド、今のトレンドを敏感に追っていくことが求められていると改めて感じる。

ヤフーショッピングはアウトドア・春物が好調!

先日「Yahoo!ショッピング」の年末年始(12月25日―1月3日)の取扱高(速報値)が、前年対比180%になったとお伝えした(http://goo.gl/OTGzKd)が、その際に特徴的だった商品に関する続報がヤフー株式会社(以下、ヤフー)より発表された。

昨日より急に寒くなったタイミングではあるが、集計期間は12月1日~1月7日。暖冬での「Yahoo!ショッピング」の消費トレンドとなっている。この期間、Yahoo!ショッピングでは例年春に売れ行きが伸びるアウトレット用品や春物衣料品が好調となった一方、除雪関連商品の売れ行きが減少した。

詳しく見てみると、アウトドアのタープ・テント・テーブル・イスなどが前年比300%を超え、ダッチオーブンやBBQコンロも200%超え、「凧上げ」用のカイトも170%売れたという。衣料品では、例年春に売り上げが伸びるステンカラーコートやジャケットが前年の3倍売れた一方、ダウンコートはメンズ、レディースとも前年割れとなっている。例年、売り上げが集中する除雪関連用品は、除雪機が前年比50%減、スコップ・シャベルは80%減と全く売れなかったという。

そのほか、注目すべき商品として制汗剤やデオドラントが2倍、大きなペットボトルのお茶は2.5倍も売り上げている。

除雪関連用品や、衣料品などは気候に左右されるものとは言え、スコップ・シャベルの80%減などの影響を大きく受けたショップもあったのではないだろうか。シーズン物に特化しているショップでは、天気予報などを細かくチェックしていることとは思うが、暖冬に直面した消費者が冬物用品に使う予定だった費用を何に使うのかといったトレンドまで追いかけ、気候に左右されないショップ運営を目指してく必要があるだろう。

また、本日13時にECのミカタでも取り上げたが、Yahoo!ショッピングのポイント原資負担料率が4月より変更されるとの発表もあった。(http://goo.gl/Rd02IM)Yahoo!ショッピングは2015年からポイント売りにしたセールに力を入れているが、2016年はさらに強化するとも取れる。各ショップでは、Yahoo!ショッピングをはじめとするモールの戦略も考慮した上で今年の戦略を練っていく必要があるのではないだろうか。


記者プロフィール

福島 れい

ECのミカタ編集部に所属するバドミントンと和服、旅好きの記者、通称れーちゃん。ミニ特集「アパレルECの未来(https://goo.gl/uFvr2C)」等、これからEC業界がどんな風に発展していくのか。に注目しながら執筆しています。2017年の執筆テーマは、”私にしか書けない記事をタイムリーに”。

福島 れい の執筆記事