導入社数業界ナンバー1「Paid」がEC決済に必須な理由
掛売り(後払い)決済は、BtoB ECの取引において非常にニーズが高く、取引をよりスムーズに行うためには欠かせない。しかし、請求業務の手間や代金の未回収リスクがあるために、売り手企業(請求側)にとってはなかなか導入しにくい決済であった。そこで注目したいのが、そうした課題を解決し、BtoB取引に良い循環をもたらす株式会社ラクーンの掛売り決済代行サービス「Paid(ペイド)」だ。
1800社もの企業に導入されている「Paid」だが、支持される秘密はどこにあるのだろうか。そして、EC企業が「Paid」を導入すべき最大のポイントはどこにあるのだろうか。株式会社ラクーン 取締役副社長 石井俊之氏にお話を伺った。
「Paid」誕生秘話に隠される掛売り決済の需要
掛売り決済は、その資金繰りのしやすさからBtoBにおいて買い手企業から非常に支持されており、2002年にラクーンがアパレルや雑貨を扱うBtoB卸サイト「スーパーデリバリー」を開設したときにも、利用者から掛売り決済を求める声が多く寄せられた。
そこで、ラクーンは2004年から「スーパーデリバリー」にて掛売り決済サービスの提供を開始したところ、驚いたことに「スーパーデリバリー」の売上が伸びたのだ。これは買い手企業にとって、掛売り決済が利用できるかどうかということが、取引を行ううえで1つの指標となっていたことがよくわかる結果だろう。
売り手企業(請求する側)にとっては、掛売り決済で買い手企業を囲い込みたい気持ちはありつつも、請求業務や与信管理の手間、代金未回収のリスクが懸念されることなど様々な要因から、掛売り決済導入まで今一歩踏み出せていなかったが、「スーパーデリバリー」では顔が見えない買い手企業に対する与信判断もラクーンが代行し、代金も100%保証するので、売り手企業は買い手企業と安心して掛売りで取引ができる。
その後、EC市場が盛り上がりを見せ始めたことを受け、ラクーンは「スーパーデリバリー」外部にも掛売り決済を導入できず取引に困っている企業がいるのではないかと考え、2011年に「スーパーデリバリー」内でのみ提供していた掛売り決済サービスを「Paid」として商品化した。
「企業間取引における掛売り決済代行サービスであるPaidは、売り手企業様から取引先情報と請求データをお送りいただくだけで、与信管理から代金回収業務までを全て代行いたします。Paidをご利用いただくことにより、売り手企業様が決済での業務に時間を取られるということがなくなり、本来専念すべき作業へと効率的に注力していただくことができるはずです。掛売りだと未回収リスクが不安という課題についても、Paidが100%代金をお支払いし、督促業務もお引き受けいたします。」
「Paid」が提供されてから今年で5年が経とうとしている。今では、大小様々幅広い業種の企業1800社が「Paid」を導入しているが、この導入企業数1800社という数字は業界ナンバー1であり、中には「Paid」を導入してから上場した企業も存在するのだとか。
1800社の企業が「Paid」を選ぶ理由とは、一体どういったところにあるのだろうか。
なぜ選ばれるのか。キーワードは「早さ」「カスタマイズ」
「Paid」の他社にはない強みを語るうえで欠かせないキーワードが、「早さ」と「カスタマイズ」だ。「Paid」を利用するにあたってまず審査が必要となるのだが、Paidは最短で当日、遅くても2営業日以内に審査が完了する。
法人向けカードや口座振替サービスといった他の後払いの決済方法だと、書類の提出や手続きなどで1週間ほどかかってしまうケースもあり、その場合すぐに注文したいというニーズに対応できなくなってしまう。特に、ECサイトでは申し込みから注文までの早さが求められるため、審査に時間がかからないという点で相性が良い。
そして審査が通ると、上の画像のような「Paid」の管理画面が発行される。この管理画面にもラクーンのこだわりが隠されており、とにかくシンプルな作りとなっているのだ。特に請求業務に関する説明となると、どうしても文言が難しくなってしまいがちだが、「Paid」の管理画面はそのような説明が要らないような、どんな人でも直感的に操作できる作りになっている。
また「Paid」では、API(アプリケーションプログラムインターフェイス)を提供しているので、売り手企業は「Paid」を柔軟に導入できる。さらに、社内にエンジニアを多数抱えているので、お客様の要望をもとに必要に応じて機能やオプションなどを追加し、より多くの企業が導入しやすくなるようなカスタマイズも実施してきた。お客様の要望を日々取り入れながら導入しやすいサービスを目指すことが、導入企業の増加にもつながっている。具体的にどのような要望があり、そのうえで、どのようなカスタマイズができるのだろうか。
「APIの仕様に合わせたカスタマイズにはなりますが、ECサイトであれば、自社のショッピングカートでPaidの表示方法を指定したいなどのご要望をいただくことがあります。もちろん、ショッピングカートとPaidを連携をさせることもできますし、売り手企業様の細かいフローに合わせた形で、PaidのAPIをご利用いただけます。営業では、可能な限りPaidを導入しやすいかたちを提案するように心がけています。」
そして「Paid」は、限度額を1000万円までと幅広く設定しているので、高額な取引にも柔軟に対応できる。ここまでサービスが充実しながら、利用するためにかかる費用は月額の保証料1.9%~3.0%のみであり、「Paid」を利用しなければ費用はかからないので費用を最小限に抑えられる点は嬉しい。
スムーズな決済代行を卸のノウハウを用いて幅広い業種に対応して展開する「Paid」。1800社もの企業に導入されているこの実績は、ラクーンが地道に1社ずつ向き合ってきた結果と信頼があってのことだ。実際にどのような企業が「Paid」を利用しているのだろうか。
「Paid」導入でEC企業が成長するポイントは“攻めの環境”
「Paid」が誕生してから最初の1~2年は、スーパーデリバリーで対応していたアパレル・雑貨の卸企業の利用が多かったが、徐々に業種関係なく幅広い企業への導入が進んだ。最近では、LINE株式会社や三菱自動車工業株式会社など、誰もが知っているような大手企業に導入され、評判は広まっていった。
「Paid」は様々な業種の企業に利用されているが、EC企業においても、「Paid」を利用することで“攻め”に注力できる環境になれる。攻めとはなにか。それは売上を上げる行動全般を指すのだが、いざ売上を上げようというときに、請求業務に追われ、注力すべきところに集中できず、細かい業務に忙殺されてしまうのは非常にもったいない。
特に、アーリーステージの企業は必要以上に人員を割くことができないだろう。だからこそ「Paid」を利用して、本来の業務に集中し、更なるステップへと飛躍してほしいのだ。
「Paid」が利用できることで、買い手企業にとっては資金繰りのしやすい環境が整い、取引に対して積極的になれる。更に売り手企業(請求する側)からすれば、小規模な取引先が多数ある中でそれぞれ口座を作り与信管理をして…という手間が省け、それまで獲得することのできなかった買い手を囲い込むことができる。“このWin-Winな環境、BtoBにおける良い循環を「Paid」が生み出している”ということが、EC企業が「Paid」を導入すべきポイントなのではないだろうか。
「決済は主役になれませんし、主役になってはいけないと思います。主役は商品であり企業様なので、決済はできる限り邪魔をしない、それはPaidの役目でもあります。新しいビジネスが生み出されるたびに、掛売り決済が利用される場面が増えてきていますが、企業や新規事業が大きくなる土壌を、Paidが作っていければ理想ですね。」
それまで決済サービスが充実していなかったBtoBの業界内に、掛売り決済代行サービス「Paid」で新しい風を吹き込んだラクーン。「Paid」があるおかげで、ECのような顔の見えない取引においても、初回から安心して掛売り決済を利用してもらうことができる。これは、EC業界において大きな進化だ。
今後もその進化は止まらない。より多くの企業に安心して「Paid」を利用してもらうために、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の国際規格である「ISO 27001」の取得を目指すなど、信頼性の向上に努めている。
「Paid」を知らなかったという方もいることだろう。今からでも遅くはない、下記関連リンクから「Paid」の詳細を確認し、EC運営の限りある時間を請求業務ではなく、顧客を獲得し成長に繋げる時間にしてみてはいかがだろうか。