食品の冷凍冷蔵管理からアソート加工・検品まで。 三越伊勢丹ビジネス・サポートの倉庫現場を突撃取材!

野中 真規子 [PR]

(左)株式会社三越伊勢丹ビジネス・サポート 法人営業部 企画管理担当マネージャー 阿部洋人氏
(中)法人営業部 第二営業 マネージャー 羽入高廣氏
(右)日産紙業株式会社 取締役 統括部長 中村剛氏

イベント贈答品や高級チョコレートなどの菓子はデリケートな温度管理が必須である上に、アソート作業などの流通加工も必要となるが、これらをトータルで任せられるのが、株式会社三越伊勢丹ビジネス・サポートの倉庫だ。同社の法人営業部 第二営業 マネージャーの羽入高廣氏、法人営業部 企画管理担当マネージャーの阿部洋人氏、協力倉庫である日産紙業株式会社(以下、日産紙業)の取締役 統括部長 中村剛氏にお話を伺った。

百貨店を母体とし、食品を長年扱ってきたことから倉庫を安定的に確保

ーーECで売り上げを伸ばしている定期型では、日用品や食品を取り扱うことも多く、冷凍冷蔵管理やアソートができる倉庫のニーズは高まってきているとか。

「しかし冷凍冷蔵倉庫は大きな設備投資が必要であり、中小規模の物流倉庫で構えることは難しいでしょう。また冷凍冷蔵管理ができる倉庫を借りるとしても、パレットで入ってきた食品をそのまま出荷するところまでしか行えないことが多い。アソートなどの流通加工まで依頼できるところはなかなかないのが現状です。

一方、弊社は冷凍冷蔵管理とアソート加工が両方できる倉庫を安定的に確保しています。これは弊社の母体が百貨店ということから、B to BでもB to Cでも長らく食品を扱ってきた実績があり、年間を通じてイベントや催事の商品となる食品のアソート、ギフト用加工などに柔軟に対応してきた中で、さまざまな食品メーカーさんやブランドさんとのつながりから、多くの倉庫さんとの取引も増やしてきたことがベースとしてあります」(羽入氏)。

+5℃〜−25℃までの食品保管が可能。加工用のクリーンルームも完備

+5℃〜−25℃までの食品保管が可能。加工用のクリーンルームも完備長年蓄積してきた技術と信頼で大手~中小まで数多くの業務をこなす。

ーー今回お邪魔した協力倉庫である日産紙業さんについて教えて下さい。
「はい。こちらの倉庫では+5℃〜−25℃までの食材を保管する冷凍冷蔵庫を設置しておりますので、食品に応じて温度や湿度を管理できることはもちろん、冷凍状態のものを冷蔵庫で解凍してから最終的に製品化していくような作業も可能です。

クリーンルームがありますので、そこで菓子を容器に詰めたり、アソートしてパッケージングしたり、粒や粉のような原料を計量して分包する作業も行っています。

このように生の状態の食品をさわる作業をするために、自治体の厳しい認可を取得した最新設備を備えています。

またスタッフは作業前にサニタリーで作業衣を身につけ、全身消毒を行いますが、スタッフの動線を一方通行にすることで非汚染スペースの確保を徹底。
原材料の入荷から製造出荷までの全ての工程において起こりうるトラブルを予測しながら、異物混入などを徹底して防止する体制をとっています。

倉庫の規模は4階建で、トータル450坪のうち加工場は200坪程度。1日のセット数は最大8000件にのぼります」(中村氏)。

熟練のスタッフによる不良品・異物チェックもあるので安心

熟練のスタッフによる不良品・異物チェックもあるので安心食品の検品は、他の商材よりも一層気をつけなければならない。

ーーデリケートな食品を扱うには、施設やシステムというハード面だけでなく、スタッフの判断力などソフト面も大切だそうですね。
「たとえばチョコレートは、急に解凍すると『ブルーミング』といって表面が白っぽくなることがありますが、そうなるとせっかくパティシエが手作りしたものも台なしです。また焼き菓子も、割れや欠けなどがあると、手に取るお客様が不快に思われることもあるでしょう。

製造工程において、扱っている食品が商品として提供できるものかどうかを判断したり、異物を厳しくチェックしたりできる、目利きのスタッフの存在は商品の信頼性を左右すると思います。

とくに海外と比べて、日本の市場は商品の状態や見栄えに厳しく、SNSのことなども考えますと非常に繊細な配慮が必要です。

弊社ではクライアントとも協議をしながら判断基準を設け、熟練のスタッフが異物チェックや不良品の判断をし、製品一つひとつのアソート作業や、出荷までのセットアップをシステム的に行っていますので、その点もご安心いただけると思います」(中村氏)。

高級チョコレートなどデリケートな食品の質を保ちながら作業・出荷できる

ーー御社のサポートに適しているのは、どのようなEC企業でしょうか。
「これまでのお話からもおわかりいただけると思いますが、弊社が得意とするのは、パティシエが一つひとつ手作りしたお菓子など、デリケートな食品を扱っている企業様です。

たとえば「自社工場でお菓子を作っているが、お菓子を梱包したりアソートしたりする場所がない」とか「食品の原料を輸入し自社で加工しているが、人材不足で困っている」といった課題をお持ちの企業様も多いと思います。

管理倉庫と加工場所を別に借りれば輸送コストがかかってしまいますし、管理も煩雑になりがちです。

弊社の倉庫でしたら、冷凍冷蔵管理からアソート、検品、出荷までとトータルでお任せいただけますので、コストも大幅にカットできると思います。

また日産紙業さんは、もともと包材資材の調達や製造、加工からスタートしていることもあり、資材の提案も得意ですので、パッケージなどのブランディングの部分から一緒に商品作りをサポートさせていただくことも可能です。

忙しいEC企業様には、こうしたバックオフィスを弊社にお任せいただくことで、安心して企画や拡販などの本業に力を注いでいただきたい。

実際に倉庫を見ていただけると、ご安心いただけると思いますので、見学のお問い合わせもお待ちしております」(阿部氏)。

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記者プロフィール

野中 真規子

ライター。著書(電子書籍)『片付けられない、という「思い込み」をなくして、今すぐ片付けるための本』(ハウスキーピング協会)が好評発売中。ECのミカタにおいては、ECサービスのお話から伝わる本質的なメッセージを受け取り、拡散することが歓びです。

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