ウエビナーレポ 継続率96%!より便利で未来志向になった物流サービス「ロジプレミアム」

野中 真規子 [PR]

物流のプロとしてクライアントの規模や商材、将来像も見据えながら最適なソリューションを提供している株式会社清長(以下、清長)。継続率96%を誇り、現在、受託社数約100社(令和2年10月時点)が利用している同社のカスタメイドサービス「ロジプレミアム」が、この度リニューアルした。9月23日に行われたウエビナーでは、新機能やコストについての説明や、近い将来の物販ビジネス環境を踏まえて企業が向き合うべき物流の考え方などを余すところなく紹介している。当日の模様を取材した。

変化のスピードが高まる中「持続可能な物流体制」は必須に

目まぐるしく変化するEC市場。ウエビナー導入では、気になる近い将来の物販ビジネス環境について日朝氏が語った。

「ここ数年のテクノロジー、社会環境の変化、コロナ禍により、物販ビジネスは大きく影響を受けています。経済産業省の調査の結果、EC市場規模やEC化率は右肩上がりで、コロナ禍もあり、2020年以降もさらにその傾向は続くでしょう。

一方でEC市場に新規参入する企業が増加し、競争は熾烈になっています。コロナ禍はオンライン上の強者を強者に、弱者を弱者にするという二極化をもたらしました。現に大手プラットフォーマーは増益し、さらに中国や韓国のメーカーも参入している。そんな中で企業が個別に挑むにはハードルが高い状況となっています」。

そこで清長が提案するのが「持続可能なEC物流」だ。

「環境スピードの変化が早まる中でECを成功させるには、変化に対応する組織づくりや、コスト構造づくりが必須。たとえば従来は繁忙期も予測の範囲内で商品が流れていましたが、これからは予測不能となる傾向にありますので、持続可能な物流体制を築く必要があります。

ECの運営は1日のルーティンとして様々な業務があり、細かい型番、見分けにくい商品を取り扱いながら、スピードも重視しなければなりません。物を運ぶだけでなく、変化に対応するスピードも大切ですが、そうした変化に対応できる物流業社をパートナーにすべきです。

清長が考える物流アウトソースの3大メリットは、①変動コスト制によるコストの最適化、②クライアントの業務負担を最低限にし、コア業務に集中できること、③物流品質のプロ化とスピードアップ、波動対応できること、です。

実際に弊社のクライアントでは有効かつ戦略的な施策を取り組んでおり、2020年秋冬向けプロモーションでもすでに成果が出ていて、コロナショックも最小限に抑えられています」

1社1社に適した物流が、これからの経営活動には不可欠

EC企業が成長を目指すには、物流のアウトソーシングが欠かせないことがわかった。次に、人気の物流サービス「ロジプレミアム」について、永田氏が説明した。

「ロジプレミアムは『カスタメイド』にこだわった物流サービスです。クライアントは現在、受託社数約100社(令和2年10月時点)、契約継続率96%と非常に高い評価をいただいており、多くのメディアでも取り上げられています。

カスタメイドとは、『カスタマイズ』と『オーダーメイド』を掛け合わせた言葉です。清長が物流一筋で15年間蓄積してきた知見を生かしながら、お客様の取り扱う商品特性、販売チャネル、規模に合わせた最適な物流をご提案しています。

1つ目の特徴は、商品特性によるカスタメイドです。雑貨ならセット組のアセンプリ対応や、ギフト包装にも対応。他社では断られがちな個別のラッピングも、専用レーンを構築し、バリエーション増やすことも可能です。アパレルなら値札やタグ付け、商品の畳み直しや、返品商品の汚れ、匂いを取って再販できる状態にして在庫に入れる対応なども行います。また化粧品などの定期通販の購入回数に応じた同梱物の差別化も可能です。

2つ目の特徴は、保管・商材によるカスタメイドです。先入れ先出しはもちろん、有効期限管理やシリアル管理も可能で、出荷時のトレーサビリティを実現。化粧品製造業許可や高度管理医療機器の許可も取得し、幅広い商品に対応しています。

3つ目は、販売チャネルのカスタメイド。スピード感が求められるBtoC向けの出荷では自動化、省人化を積極的に行い、環境に配慮したい企業には納品書のペーパーレス化もご提案しています。またBtoBのECは独自の納品ルールがあると思いますが、クライアントと運用方法をご相談しながら多くの納品レギュレーションを構築しています。

昨今、販売チャネルを複数持たれる企業が多い中で、販売方法やビジネス規模に合わせたカスタメイドも行っています。さらにコストについては請求項目のほとんどが変動費型。売り上げが少ないときも費用を抑えられるメリットがあります」

ロジプレミアムを導入すると、直後からコストの見える化ができるようになり、スムーズな物流アウトソーシングが構築され、コア業務に集中できるようになる、と永田氏。

「すると企業として成長し、それに伴い出荷件数が増大、スピードがさらに求められるようになります。そこでさらに業務構築を見直しし、品質が安定してくると、販売チャネルの増加、実店舗展開、自社商品の開発、BtoB進出など、さらなる転換期が訪れます。さらに成熟期になると、在庫スペースのコストが課題になることが多いものです。清長ではスペースの最適化もご提案しています」。

このように、清長は日々の業務を行うだけでなく、物流のプロとしてその都度課題を抽出し、解決策を提案していくため、クライアントは事業ステージに合わせた品質改善をしながら、成長していくことが可能となる。

「清長がカスタメイドにこだわる理由は『販売と物流は経営活動の両輪』と考えているからです。クライアントが販売に注力し、清長が1社1社に合わせた物流を行う。そうしてこの両輪がうまく噛み合ってこそ、ビジネスが前進していけるのです」

コスト最適化や働き方改革に対応、より未来志向にリニューアル

自社に最適な物流を実現できる「ロジプレミアム」。この度リニューアルされたポイントとは? 永田氏が解説した。

「リニューアルのポイントは『コスト最適化、働き方改革対応、物流DXの最先端まで』。コスト最適化はこれまでも行ってきましたが、今回はさらに踏み込んで、物流コストの削減と、業務連動型コストに特化しました。中でも、業界初となる『宅配マルチチャネル』をリリースしたことで、荷物を自動計測し、サイズや配送先、出荷のタイミングに応じて最適な宅配チャネルを利用していただけるようになります。宅配マルチチャネルにより、実際に配送費をダウンしている企業も多くおられます。

また働き方改革やテレワーク増加に合わせて専用アプリを開発し、入出荷はもちろん、突発的なトラブル対応も円滑にできるよう改善しました。これにより物流現場との電話やメールでの連絡が不要となります。さらに未来のビジネス拡大に向けて、倉庫との日々のやり取りを自動化し、クライアントがより一層コア業務に専念していただけるようになりました」

ロジプレミアム導入で評価が2.0から4.5に。実店舗展開も!

ロジプレミアムで、実際どのような企業が成長を遂げているのだろう。日朝氏より導入事例が紹介された。

物流事業本部 営業部 部長 日朝健一氏

「楽天市場で北欧雑貨を販売するEC企業の事例です。以前は入荷商品がエクセルで管理されていたり、いつ誰が入力したか分からず、在庫差異が発生していました。検品や出荷のルールも未設定で、スタッフは月曜から日曜まで出荷作業をして疲弊。キャパシティを超えていることから、ラッピング加工が抜けていることなどもしばしばありました。社長も販売業務が全くできていない状況だったのです。

お話を聞いてみると、物流だけでなく、社内の業務フローにも問題があったので、清長では業務の整理と物流のシステム化をご提案しました。そうして社内の方には営業などのコア業務に注力いただき、物流は清長にお任せいただくことで、受注時間を伸ばして楽天の『あす楽』に対応したり、受注管理システムを導入して出荷を完全自動化できました。

その結果、お客様からの評価も『早く届いた』、『梱包がよくなった』など改善。梱包についての数値は2.0から4.5に向上。その後実店舗の展開や、Amazonへの進出も実現されたのです」

年末商戦を前に、物流体制を見直すなら今がチャンス!

実際にロジプレミアムを導入する場合の流れとは? 日朝氏が説明した。

「まずは現状の業務フローの現状を調査し、理想の集荷時間を設定します。諸条件をご理解いただけ、契約いただいた後に、新たな業務フローを設計して、ご提案いたします。その後、倉庫を見学いただくなどしながら現場のご説明をします。

導入後は毎日、前日に現場での業務配置を共有し、出荷後は日中の業務や配置報告を行い、失敗事例や改善活動も共有いたします」。

清長ではスタッフが目の前の業務に集中できるよう、スタッフの業務分業化に力を入れ、パート、アルバイトを含めた全スタッフ参加で月2回のミーティングも行っている。また宅配会社との信頼関係を築くため、自動梱包システムによる集荷時間の前倒しや、倉庫内の機械化によるドライバーの業務軽減を行い、配送料の値下げも実現している。

こうした1社1社の状況に応じた真摯な提案や、業務をスムーズに進行するための社内、社外への取り組みもあり、清長では15年前の創業時から今も取引が続くクライアントも多いという。

ウエビナーの最後には質疑応答の時間も設けられた。その内容もかいつまんでご紹介しよう。

Qロジプレミアムの初期費用は?
Aいただいていません。物流変動費化をご提案し、かかった費用のみご請求しています。

Q委託までの期間は?
A通常の場合1ヶ月から1ヶ月半です。荷物の把握や見積もり承認にお時間をいただきます。

Q200センチくらいの大きいものも可能か?
A問題ございません。サーフィンボードや釣竿の取り扱い実績もあります。

Q在庫数や発送数に制限はあるか?
A制限はございません。ぜひご相談ください。

Qスタートアップ企業でも利用できるか?
A事業規模による制限は設けておりませんが、弊社ではクラウド型サービスのロジモプロもあり、こちらは固定費がないのでスタートアップの企業様でもより使いやすいと思います。

Qロジプレミアム導入企業の平均月商規模は?
1億から10億くらいの企業が多いです。

多くの質問も寄せられ、盛況のうちに終了した今回のウエビナー。メインのMCを務めた日朝氏によると、これまでパートナー企業とのコラボセミナーはあったものの、清長単独としては初の試みだったそうだが、誠実な同社のあり方が伝わる内容だった。

年末商戦を前に、物流体制を見直すならば、今がチャンス。もし今、「現状のシステムが脆弱」「出荷に必要な人が集まらない」「配送費がかさんでいる」など物流の課題を抱えているなら、ぜひ清長に相談してみてはいかがだろうか。

今後も定期的に自社開催のみならず、各種提携先様とのセミナーやウェビナーを企画。
倉庫見学付きリアルセミナー開催も予定しており、コロナ禍において
物流の側面から売上アップのヒントになる仕組みを確認することができるのでは?
是非参加をおススメします。

次回はネクストエンジンとの共催セミナー


記者プロフィール

野中 真規子

ライター。著書(電子書籍)『片付けられない、という「思い込み」をなくして、今すぐ片付けるための本』(ハウスキーピング協会)が好評発売中。ECのミカタにおいては、ECサービスのお話から伝わる本質的なメッセージを受け取り、拡散することが歓びです。

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