独占取材!日本初!DREAM ORDER〜完全受注型でブランド輝く!お客様きらめく!〜

石郷“145”マナブ

 「DREAM ORDER」は、日本初の完全受注型のアパレルECショップ
好きなブランドで、他の誰もが持たないオリジナルの商品は、ユーザーにとっても関心が強い内容
新規アイテムでテストマーケティングが出来ることや、過去の人気商品を呼び起こすなどの点でメリットがあると賛同ブランドも多い

完全受注型が、ボツの中に埋もれた宝の原石に光を与える!まずはjunhashimotoブランドでトライ。

 記者の目線で、気になる、ECサイトをブラ歩きする「店長のホンネ~石郷“145”が行く」の第二回は「DREAM ORDER」を運営する、COITAS(FASH international)(東京都渋谷区 代表取締役 加藤 大雄)にやってきた。

 「DREAM ORDER(http://www.dreamorder.tokyo/)」とは、日本初の完全受注型のアパレルECショップだ。アパレルブランドにおいて、どこにも販売されていない、完全オリジナルの商品が、お客様の希望さえあれば生産され、本当に、手に入るのだ。お客様にとって、他の誰もが持っていない商品を手にした、この感動は、何にも勝る思いだろう。それが、お客様を熱くさせる。出迎えてくれたのは、同サイトの考案者、田之上 将氏だ。

 同社は、もとより、junhashimotoというブランドを展開している。そんな中、氏は、あることに気がついた。“ボツ”となった多くのゴミ扱いの洋服だ。junhashimotoの場合は、半年先の洋服を、展示会用に作り、もし受注が集まらない場合、そのまま処分される。例えば、230フェイスが作られたとしたら、処分数は70フェイスに及ぶ時もある。

 でも、本当に、ボツで良いのだろうか、そんな想いが氏をよぎる。「だって、洋服の良し悪しは、バイヤーじゃなく、最終的なお客様が決めることでしょ?」と氏。そこで、それら“ボツ”について、受注が集まればいくつか制作する、という触れ込みで販売することにした。何着も存在するわけではないので、お店に並べる事は不可能。これも、ECという仕組みがあってこそ、成立する考えだった。

 一点物に近い少ないロット物を作るのは、不可能かと言われれば、そんな事はない。一個当たりの単価は割高となるが、その単価に見合うと、お客様が判断すれば、購入するというわけだ。さらに、仲介業者がいない分だけ、結果的には、少し値ごろ感のある価格になる。

 ただ、懸念材料もあった。実際のところ、まだこの世に存在していない商品を、お客様が購入したいと思うか。また、他には例を見ない、完全受注型のECのシステムなので、お客様の理解がそこに追いつき、それを面白いと認識して、購入にまで至るかどうか、ということだ。

遂に、多くのブランドを巻き込み突き進む!完全受注型で、ECに新しい風を送り込む

遂に、多くのブランドを巻き込み突き進む!完全受注型で、ECに新しい風を送り込む

  当初「the SHOWCASE」と名付けられた、このトライアルのお店は、junhashimtoでそれを具現化し、販売したところ、思いの外、売れ、成果を出した。同ブランドで、日の目を見る事がなく、でも、こだわり抜かれた商品群は、この完全受注型という形で、息を吹き返し、デザイナーの感性と才能を取り戻したのだ。

 そして、「the SHOWCASE」は、満を持して、先週末、「DREAM ORDER」となった。今度は、junhashimoto以外のファッションブランドにも、埋もれてしまった才能を、掘り起こさないか、と呼びかけ、本格始動だ。具体的には、新規アイテムでテストマーケティングが出来ることや、過去の人気商品を呼び起こすなどの点でメリットがあるとして、その取り組みは、すでに、ファッションブランドのいくつかの賛同を集めている。同社は、秋にかけ、取扱ブランドを増やし、完全受注に特化したモールのような位置づけで、完全受注に興味を持つ人たちを、一手に集め、仕掛けをしていく。

    最近はファストファッションが台頭して、どんなに拘りを持った洋服も、2カ月もすれば、それと同じ形で、安くなって出てくる。拘りを持てば持つほど、ブランドとしては、生き残れない、という現実。その拘りを埋没させず、ブランドがブランドたる所以を、このサイトが守る。そして、過剰なサンプルによる在庫過多を防ぎ、メーカーとしての立場も守る。なにより、生産が生まれることで、工場が守られる。同社は、日本における製造技術の高さをリスペクトしており、そうした技術を守ることにもなる、と考えているのだ。

 世の中にないモノを。そして、それが誰かのためになるように。そんな同社のポリシーと想いが詰まった「DREAM ORDER」は、色んな人たちに、笑顔をもたらす、“夢”をもたらす、”受注”なのである。


記者プロフィール

石郷“145”マナブ

キャラクター業界の業界紙の元記者でSweetモデル矢野未希子さんのジュエリーを企画したり、少々変わった経歴。企画や営業を経験した後、ECのミカタで自分の原点である記者へ。トマトが苦手。カラオケオーディションで一次通過した事は数少ない小さな自慢。

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