中国モバイルインターネット収益が急反騰 2017年第2四半期

賈 韶蕾

中国モバイルインターネット収益が急反騰 2017年第2四半期

中国モバイルインターネットの収益が、2017年第2四半期に急反騰しました。

2017年第1四半期に一度減少したものの、第2四半期には23.3%の伸びを見せ、収益は3000億元に達しました。
収益の急増には、モバイルショッピングとモバイルゲームの人気が関係しているようです。

ピーク時にはモバイル広告が高頻で表示され、eコマース産業において多くのプロモーション活動が実施されました。そのため、中国モバイルインターネットの収益が増加することが予想されました。

2017年第2四半期のモバイルインターネットのマーケットシェアにおけるセグメントは大きく変わっていません。全てのセグメントの中でもモバイルショッピングは60%以上のシェアを維持し続けています。しかし、前年に比べるとシェアが僅かに減少したこともまた事実です。

2016年第3四半期以降モバイル広告のマーケットシェアはゆっくりと減少し続けています。しかし、2017年第2四半期にそのシェアは18.3%まで回復し、中国モバイルインターネットマーケットにおいてモバイルショッピングに次ぐシェアを誇っています。

2016年から2017年にかけて、モバイルゲームのマーケットシェアは11%前後で変動し続けています。さらに、そのシェアは2016年第4四半期の10.4%から2017年第1四半期には14%まで増加しました。2017年第2四半期には僅かにシェアが減少しましたが、それでもなお11%以上のシェアを誇っています。

自転車シェアのマーケットシェアに関しては、2016年に見せた爆発的な成長以降中国モバイルインターネットマーケットに貢献し続けています。マーケットシェアそのものは小さいものの、着実にシェアを伸ばしています。

2017年第2四半期にはマーケットシェア1.2%を記録し、前期比3倍増のシェアを見せました。自転車シェアは今後もモバイルインターネットマーケットでシェアを伸ばし続けることが予想されています。

2017年第2四半期、中国のスマートフォン出荷額が1億1400万元に達しました。成長率は前年同期から11.6%減少しています。

2017年第2四半期、中国におけるスマートフォン所有者数が10億8800万人に達しました。中国のスマートフォンマーケットは既に飽和状態にあり、成長率そのものは今後もあまり変動しない予想です。


著者

賈 韶蕾 (SHAOLEI JIA)

中国山西省出身、2010年来日し、2015年に(株)ヴァリューズに入社。
化粧品や日用品のメーカー企業を中心にコンサルティングを行う。
来日後は日本語の勉強をしながら、日本の人気商品を中国で販売するビジネスを3年間行っていたため、
この“転売”経験を活かし、現在は日本市場のマーケティング調査だけではなく、中国市場の分析事業も担当している。

https://www.valuesccg.com/-/china/