Criteo、第2四半期決算。史上最高のクライアント数に

ECのミカタ編集部

売上高が前年より36%増加

 パフォーマンスマーケティングのテクノロジー企業である、Criteo S.A(以下、Criteo)は、2016年6月30日を期日とする第2四半期決算を発表した。

 売上高は前年同期比36%(為替変動の影響を除くと35%)増加し、4億700万ドルとなった。トラフィック獲得コスト(TAC)を除いた実質売上高は前年同期比36%(為替変動の影響を除くと35%)増の1億6,600万ドルとなり、売上高に対する比率は40.8%だった。

 純利益は前年同期比66%増の3,900万ドルとなり、対売上高では9.6%、TACを除く実質売上高に対する比率は23.6%だった。希薄化後1株当たり調整純利益は前年同期比106%増の0.33ドルだった。

 Criteo のエリック・アイヒマンCEO(最高経営責任者)は、「当社のパフォーマンスマーケティングプラットフォームにより、私たちCriteo はどのような業界の広告主にとっても、信頼でき、数字によって裏付け可能なマーケティングをシームレスに提供することができます」と述べた。

 ベノワ・フイヤンCFO(最高財務責任者)は次のように述べている。「成長が加速するとともに、収益性が向上しています。イノベーションへの投資を行う一方で、営業レバレッジを効かせることができるのは、当社ビジネスモデルにおけるスケーラビリティの現れです」。

 2016年第2四半期におけるクライアントの純増数は900を超え、これはCriteo史上最高の数であり、クライアント総数は1万2,000に近付いている。Criteoのビジネスのうちモバイル広告の割合が第2四半期も半分を超えた。Criteoは6月にInstagram対応のサービスを開始し、顧客にとってソーシャルメディア活用の手段が増えた。現在では、多くの広告主がInstagramを活用している。CriteoのUniversal Matchソリューションによるマッチングが行われているクライアントが生み出す大きな価値を反映している。

 現在、モバイル広告需要が大きくなっており、モバイル広告の実績が上がっている。その上で特にモバイルが普及している状況下でのInstagramの人気だ。そのため、Instagram以外にもモバイルサービスが出てくる可能性が大きく、それにどう対応するかが広告サービスの鍵となっていく。


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