実況!通販ソリューション展、今秋の業界の傾向は?

ECのミカタ編集部

2016年10月26日(水)〜28日(金)、幕張メッセにて開催中の第4回・通販ソリューション展。ECのミカタも出展中だ(ブース:2-18)。今年はどのような企業が出展し、どのような来場者が多いのだろうか。EC・通販業界の最新のトレンドと、事業者の悩みを解決するサービスなどを紹介する。

2016年秋、EC・通販業界の傾向は?

 ECのミカタはブース「2-18」にて出展中だ。越境ECゾーンにあるということもあり、特に中国をはじめとしたアジア圏への越境ECに関するお問い合わせを頂くことが多い。越境ECは引き続き勢いがある市場というのが感じられる。また、これからECに本格的に取り組みたいという方や、ニッチな商材を扱う企業からのお問い合わせも目立った。成長を続けるEC市場だが、まだまだ新規参入の可能性があることも感じられる。

 通販ソリューション展に出展中のEC支援企業にも何社かお話を伺うことができたので、そこで目立った傾向やサービスについて、以下に紹介する。

●フューチャーショップ(ブース:2-22)

 フューチャーショップでは、自社ブース内にセミナースペースを設け、会期中に定期的にセミナーを開催し賑わいを見せていた。自社ECサイトを運営する事業者をサポートする様々なサービス、機能を提供するフューチャーショップだが、今回特に力を入れて紹介していたのがLINEの「Official Web App」オプションだ。

 これは、自社EC会員のIDとLINEアカウントを連携することで、より精度の高いセグメントをかけ、会員一人一人に沿った「あなただけ」のコミュニケーションを実現できるというものだ。LINEでECという導線は、これから定着を進めるという段階ではあるが、スマホ利用率が高まり、よりパーソナルな接客が求められつつあるEC市場において、大きな可能性を秘めているだろう。

FutureShop2の資料はこちら
https://goo.gl/4QyWgd

●ゼロスタート(ブース:3-50)

 ゼロスタートでは、ECマーケティングを支援する「ZERO ZONE」シリーズの中でも、「ZERO ZONE SEARCH」と「ZERO ZONE RECOMMEND」について紹介している。

 「ZERO ZONE SEARCH」は、「お客様が本当に欲しいもの」が見つかる、自由度の高いサイト内検索エンジン、「ZERO ZONE RECOMEND」は、お客様の潜在ニーズを発掘し、収益と顧客満足度向上につなげる、パーソナライズされたレコメエンドだ。いずれも、多様化するお客様のニーズにどう応えるかという、EC業界の現状に沿ったサービスとなっている。

 今回の展示会では、EC事業者はもちろん、広く情報収集のために来訪している人や、ECを支援する側でクライアント企業のためのサービスを探しているという人も見られるという。

「ZERO ZONE SEARCH」の資料はこちら
https://goo.gl/kGojC2

●テモナ(ブース:1-3)

 テモナでは、お客様のデータを元にお客様一人一人に最適なWebサイトを表示するツール「ヒキアゲール」を紹介している。一度サイトに訪れてくれたお客様をいかにリピートにつなげるか、リピートしてくれたお客様にどうファンになってもらうか、EC市場では今、そういったお客様の育成に力を入れる流れがある。

 そういった流れを受けて、ECならではのお客様へのおもてなしを行う「Web接客」ツールが様々に展開されている。ヒキアゲールも、そういったWeb接客ツールの一つだ。一方、市場の成長と共に新規参入もまだまだ増えているEC市場、そういったWebツールの存在を知らない事業者も少なくないようだ。悩みを解決する方法があるのだという認知度アップは、常に必要なことなのだろう。

 さらにテモナが10月に開始したばかりのサービスとして、キュレーションサイト「URARA」がある。カートやその後のフォローサービスも持つテモナの強みを活かし、そこへの入り口となるコンテンツとして充実させていくという取り組みのようだ。

「ヒキアゲール」の資料はこちら
https://goo.gl/E8LdcU

●ラクス(ブース:3-37)

 ラクスでは、メール共有・管理ツール「Mail Dealer(メールディーラー)」を紹介している。その中でも注目されているのが、「情報漏えい対策オプション」の3つの機能だ。1つ目が「顧客情報へのアクセス制御機能」、2つ目が「添付ファイルの自動暗号化機能」、3つ目が「送信内容確認機能」だ。

 1つ目の機能では、ログインユーザ毎に顧客情報の閲覧権限を設定することができ、2つ目の機能では、添付ファイルを自動暗号化し他の送信者・受信者の二者間でしか読み取れないようにできる。3つ目の機能では、送信前に宛先情報や添付ファイルのチェックを行わないと送信ができないという機能だ。個人情報の扱いについては、今、ECユーザーが非常に敏感になっている部分であり、ここで信頼を築くことが、長くお客様と付き合うために非常に重要になっている。

 また、Mail Dealerは様々な受注管理システムと連携することができるので、EC参入企業が増える中で、この点も改めて評価されているようだ。

「メールディーラー」のサービス資料はこちら
https://goo.gl/fFRXhw

●スタークス(ブース:1-5)

 スタークスでは、リピート通販専用ASPシステム「たまごリピート」、リピート通販専門の物流クラウドソーシングサービス「リピロジ」、問い合わせ対応・メール共有・メール管理ツール「Re:lation(リレーション)」の3つを、それぞれの担当者が紹介している。

 これら3つのサービスを活用することで、集客から購入、そこから商品を発送しお客様とコミュニケーションを取るところまで、総合的なサポートができることも強みだ。特に、情報収集やこれからECを本格化したいという人にとって、総合的な話を聞けるのはありがたい点だろう。また、リピート通販を念頭に置いている人にとっては、まず検討に入るところであろうし、先にも触れた、お客様を育てるという面では、問い合わせの重要性はやはり無視できないだろう。

「Re:lation(リレーション)」のサービス資料はこちら
https://goo.gl/9fDE1L

最新「EC業界大図鑑」無料プレゼントキャンペーン中

 ECのミカタブースでは今回、9月に発行されたばかりの「ECのミカタ通信vol.12」や「EC業界相関図」の紹介、EC事業者向けの無料相談を実施すると共に、新たに会員登録をしていただいた方には、来月発行予定の最新「EC業界大図鑑2016年」を無料でプレゼントするキャンペーンを実施している(発送は12月予定)。

 「ECのミカタ通信vol.12」は、巻頭特集が「Amazonログイン&ペイメント」、大特集が「年末商戦に備えよ」ということで、今まさにトレンドとなっているサービスや施策について取材を行っている。「EC業界相関図」は、そもそもEC事業には何が必要なのか視覚的に全体像を把握することができる。そして「EC業界大図鑑」では、毎年変化するEC業界についてその変化を網羅的に知ることができる。

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まだ間に合う!現場で感じるのが一番

 通販ソリューション展は、明日10月28日(金)17:00 まで開催中。これだけの企業が一堂に集まる機会はなかなかない。EC・通販業界についてより深く把握するには、実際に足を運んでいただくのが一番だ。今日明日とまだ間に合うので、EC業界の今を、ぜひ自分の目で確かめて欲しい。


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