調査の領域にもLINEが大活躍!多数回答が得られる理由

ECのミカタ編集部

 市場調査には多数の回答が必要だが、それを集めることは簡単ではない。そこで、LINE株式会社がコミュニケーションアプリ「LINE」上で保有する、国内最大級の調査パネルを基盤した調査事業者向けのユーザーリサーチプラットフォーム「LINE Research Platform」を公開した。

 コミュニケーションアプリとして利用者が最も多い「LINE」を利用すれば、多数の回答を集めることができるのではないだろうか。

PC利用の減少は調査回答にも影響

 従来、インターネットを利用したユーザー調査はPCパネルを利用したものが主流であった。しかし、スマートフォンの普及に伴いPCの利用時間は2011年をピークに減少しており、逆に利用時間が増加しているモバイル・スマートフォンとの差が広がっている。特に若年層ではその傾向が顕著なものとなっている。

 そういった中LINEでは、2012年11月よりLINE関連サービスの企画開発および機能改善等に向けたユーザーリサーチを目的に、LINEユーザーを調査パネルとしてアンケートを実施するモニター組織「LINEサポーターズ」を開始し、各サービスの成長をサポートしてきた。

 そして今回、LINEが保有するスマートフォン調査パネルおよびシステムを活用したユーザーリサーチプラットフォーム「LINE Research Platform」を調査事業者向けに公開し、外部企業のマーケティングをサポートしていく。また、「LINE Research Platform」公開に向け、11月8日より「LINEサポーターズ」を「LINEアンケート」に改称する。

若年層に向けた調査ほど効果的

若年層に向けた調査ほど効果的

 「LINE Research Platform」は、国内6,400万人(MAU)を超えるLINEの豊富なユーザー基盤を元に、国内最大級かつアクティブ率の高いスマートフォン調査パネル(約450万人:「LINEアンケート」のLINE公式アカウント友だち登録数/2016年11月時点)を保有している。特にモニター登録者のうち、57%が15~29歳のユーザーであるなど、若年層に対する高いリーチを誇る。

 また、アンケートはLINE上のプッシュ通知で配信され、ユーザーがリアルタイムで確認および回答しやすいため、最終回収目標数に対する回答実績は60分以内で45%超、1日以内で80%を超えるなど、調査期間が短い調査や緊急調査にも対応が可能だ。ユーザーの回答画面もLINE上でスマートフォンに最適化されており離脱率が低く、スマートフォン上で効果的にユーザーリサーチを行うことが可能な環境を実現する。

 株式会社ICT調査が実施した「2016年度のSNS利用動向」でも、LINEは他のSNSと圧倒的な差を付け利用率1位となっている。従来、連絡手段といえばメールが主流だったが、その位置をLINEが占めるようになっているのだ。
 
 さらに、EC店舗からの情報や荷物の配送状況などもLINEで確認することができるようになってきている。LINEは今や日常生活に欠かせない存在になりつつあるのだ。そんなLINEのユーザーを基盤にした今回の「LINE Research Platform」は、市場調査を始めとして、商品やサービスの開発に役立っていくのではないだろうか。


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