ネット詐欺、ゲーム関連のフィッシングサイトが増加傾向 BBSS調査
BBSS株式会社は2026年4月10日、ネット詐欺リポートとして、毎月調査・収集した詐欺サイトを分析。傾向をまとめたリポートを発表した。
ターゲットを変更しながらフィッシングサイトを拡散
2月は、任天堂やPlayStationなどゲーム関連を装ったフィッシングサイトの増加傾向が確認された。これについてBBSSは「Nintendo Switch 2の発売や購入しやすい状況が影響し、攻撃者に狙われた可能性もあります」と分析する。
また、昨年多く確認されていた証券会社を装ったフィッシングサイトは、今年に入り大きく減少。一方、マネックス証券を装ったフィッシングサイトについては、ほかの証券会社と比較して報告数が多い状況が続いている。
同社はこれまでの傾向から「攻撃者はターゲットを変更しながらフィッシングサイトを拡散する傾向があります」と指摘。今後は別の証券会社を狙ったフィッシングサイトが増加する可能性もあり、引き続き注意を呼びかけた。
Appleを装ったフィッシングサイトが最も多く確認
2月度はAppleを装ったフィッシングサイトが最も多く確認された。また、2位には任天堂、10位にはPlayStationが挙がり、ゲーム関連を狙ったフィッシングも確認されている。
一方、先月1位であった国税庁を装ったフィッシングサイトは大きく減少。これについてBBSSは「確定申告のシーズンを狙って急増したものと考えられます」と分析している。

※画像元:ゲーム関連の詐欺サイトが増加、証券系は全体では7分の1以下まで減少も一部で高止まり(BBSS株式会社)
また、2月度はクレジットカードを装ったフィッシングサイトの構成比が上昇している。ただし、毎年この時期はフィッシングサイト全体の収集数が減少する傾向があり、実数ベースではすべてのカテゴリで減少している。
※画像元:ゲーム関連の詐欺サイトが増加、証券系は全体では7分の1以下まで減少も一部で高止まり(BBSS株式会社)
※画像元:ゲーム関連の詐欺サイトが増加、証券系は全体では7分の1以下まで減少も一部で高止まり(BBSS株式会社)
※5ポイント以上上昇したカテゴリは赤色の矢印。
※5ポイント以上減少したカテゴリは黄色の矢印。
旅行需要を見据えたサービスの詐称などが想定
本調査結果について、早稲田大学 理工学術院 森達哉教授は次のようにコメントしている。
「今後は、新年度・新生活シーズンに伴う引っ越し需要を狙った電力、ガス、通信といったインフラ系サービスのフィッシング、新入学・新社会人を対象とした銀行口座やクレジットカードの開設に便乗する手口、さらにはゴールデンウィークの旅行需要を見据えた交通系や宿泊系サービスの詐称などが想定されます。不審なメールやSMSのリンクは決してクリックせず、公式アプリやブックマークからのアクセスを徹底するとともに、本リポートの内容をご家族や周囲の方々と共有していただければと思います」
対策技術の導入が進んでもなお特定ブランドへの集中攻撃が続く現状は、技術的防御だけでは完全には排除できないフィッシングの根深さを示している。各事業者は安心・安全な市場構築へ向けた取り組み、顧客に対する注意喚起を進めたい。


