Facebook、広告指標アップデート!今後の動きに注目

ECのミカタ編集部

「ECのミカタ」Facebookページより

11月18日、Facebookの広告指標とレポートに関するアップデートが発表された。発表の詳細より、Facebook広告を利用している企業にとって影響のある点をまとめて紹介する。

サードパーティによる検証増加で測定の幅が広がる

 Facebookはサードパーティによる検証に力を入れている。実際これまで、世界的に業界を牽引するcomScore、Moat、Nilesen、integral Ad Science(IAS)等と連携してきた実績がある。現在は、パートナー企業に提供しているレポートを検証するために、サードパーティによる追加のレビューを導入を検討しているとのこと。

 また、Moat、IAS、comScoreなどの閲覧可能性検証パートナーにより、表示インプレッションデータを検証できる機能も導入する。この統合により、広告が画面上に表示された時間を独自に測定することができるようになるとのこと。

 パブリッシャー向けには、Nielsenと連携し、NielsenのDigital Content Ratings(DCR、デジタルコンテンツ視聴率)にFacebook動画とFacebook Liveの視聴率を含めることになった。これにより、パブリッシャーは、動画の指標についてサードバーティによる検証を利用できるようになり、NilesenのTotal Audience Measurement(総合的広告効果測定)でデジタルとテレビの指標を比較できるようになる

広告測定会議を立ち上げ、効果測定ソリューションを開発

 Facebookでは世界規模のクライアント会議を開催し、そこで出た意見を、製品の方向性や効果測定に対するアプローチに反映している。実際に、コンバージョンリフトやモバイルでのブランドリフト効果測定などのイノベーションは、この会議がきっかけとなっている。そこで、Facebookでは現在、会議のメンバーやその他の企業、測定企業などと協力し、新たに広告測定会議の立ち上げが検討されている。詳細は今後数週間のうちに発表されるとのこと。

広告指標に関するお知らせを、定期的により分かりやすく

 Facebookでは広告指標に関して、その価値をより保証するため、新たな内部審査プロセスを定めた。このプロセスの一環として、製品アップデートについてより定期的な告知がなされるようになる。その方法は以下の通り。一部は既に実施されているとのこと。

1. 従来と同じく、パートナー企業が広告を購入したりレポートにアクセスする製品内で最新情報を知らせる。

2. パートナー企業に影響がある広告指標の重要なアップデートについては、パートナー企業担当チームを通じて直接知らせる。

3. 指標の改善に関する情報を定期的に発信する新たらしいチャンネルを開設する。(ニュースフィードに関する情報のブログと似た形となる)

Facebook広告、変化の兆しか?今後の動向に注目

 Facebook広告は、EC企業はもちろんのこと、今や多くの企業で使われている。今回のアップデートは、その広告が今後より積極的に動いていくことを予想させる。Web、SNS広告というのは少しの変化で結果が大きく変わることも珍しくない。利用している企業はその変化を敏感に察知していく必要があるだろう。


記者プロフィール

ECのミカタ編集部

ECのミカタ編集部。
素敵なJ-POP流れるオフィスにタイピング音をひたすら響かせる。
日々、EC業界に貢献すべく勉強と努力を惜しまないアツいライターや記者が集う場所。

ECのミカタ編集部 の執筆記事