お歳暮「自分買い」が増加、EC“お歳暮商戦”の幕開け【JR東日本 生活サービス事業PR事務局】

ECのミカタ編集部

 明日から12月に入り、“お歳暮シーズン”を迎える。お歳暮は、日頃からお世話になっている人へ感謝の気持ちを込めて贈るプレゼントだ。だが、その形が近年変化しつつある。今回は、JR東日本 生活サービス事業PR事務局が発表したデータを基にお歳暮の市場を探っていく。

お歳暮のトレンドは「小分け」「プレミアム感」「限定品」

 実は、お歳暮市場自体は年々減少傾向にあるが、近頃では限定商品を自分へのご褒美や家族向けに購入したり、「相手に贈る品物の味を自分でも確かめておきたい」と購入したりする人が目立ってきた。高島屋では、そういった「自分買い」の売上が、ここ2年間で毎年5%ずつ伸びており、幅広い世代に見られる傾向にある。

 また、近年「家ナカ」需要の高まりから、家族・親しい友人などへ向け、お中元やお歳暮を贈るといった“身内志向”の購買者層も増えてきた。(参考:日本テレビニュース)

 今年のお歳暮のトレンドは、「小分け」「プレミアム感」「限定品」などのキーワードが挙げられる。定番のビールやワイン、焼酎、日本酒などの「酒類」にしても、限定品やレアな銘柄、高級品が人気だ。それと同様に、定番・人気の「ハム」や「スイーツ」も有名店や百貨店限定品など、プレミアム感を味わえる商品が好まれる。やはり、特別な人に贈るお歳暮には、こだわりを持って選ぶ人が多いのだ。

各店舗、“ネット販売”に力を注ぐ

 お歳暮シーズンの12月は、1年で最後の月ということもあり、何かと常時が重なり、多忙な時期だ。そういった時でも、特別なお歳暮を選ぶことができるよう、ネット販売を実施する店舗も増えてきた。例えば、「西武池袋本店」ではネット販売に力を入れており、ネット販売の売上目標を「2015年比36%増」と設定した。また、三越伊勢丹のネット販売では、午後9時以降から深夜の注文が増加傾向にあるそうだ。

 他にも、「大丸東京店」はインターネットで注文すると全国の送料が無料となり、「紀ノ国屋」でも、JR東日本のインターネットで商品を注文して、自宅等で受け取れる「ネットでエキナカ」でお歳暮を販売するなどネット販売に力を入れる店舗が目立つ。このように、ネット販売でも”お歳暮商戦”が始まっているのだ。

 お歳暮は、実店舗に出向いて購入することが一般的だったが、近頃、“ネット販売”の需要が高まり、様々な店舗でお歳暮のネット販売がされるようになっている。そういった“お歳暮商戦”に勝ち抜くためには、今回のデータで明らかとなったトレンドを踏まえたお歳暮や、「自分買い」に対応した量や価格にこだわったお歳暮を販売するなど施策を練ることが大切である。それが売上を向上させると共に、顧客満足度を向上させるのだ。


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