EC業界News1週間まとめ〜ヤフー、スタートトゥデイZOZO決算発表/ECの今後の在り方は?

石郷“145”マナブ

1/29〜2/4のEC Newsをギュギュっとまとめました!

こんにちは。
メディア編集部の石郷です。
今週、読まれたのはこちら。
「バレンタイン特集2017」Amazon/楽天/ヤフーの特徴とは?
https://www.ecnomikata.com/ecnews/13239/
アパレルECでトップを取るために解決すべき2つのこと
https://www.ecnomikata.com/ecnews/12718/
ヤフー、2016年度第3四半期決算発表〜ECの重要性、宮坂氏が強調
https://www.ecnomikata.com/ecnews/13378/
楽天SOY5年連続受賞の秘訣とは?愛されるアパレル店舗に
https://www.ecnomikata.com/original_news/13256/

ヤフーはメディアからEC・金融を交えたデータカンパニーに?

今週は、決算が続きましたね。
 ヤフーの決算も発表されました。売上高は2213億円(前年比+12.7%)で四半期としては過去最高の売上高となった。営業利益は517億円(前年比+20.0%)という結果。ヤフーが徐々にメディアのイメージからメディアと、ショッピング、金融を三本を軸にする動きへと、移行していることを強調していました。

 その真意はビッグデータカンパニーとしての地位を目指しているということなんです。圧倒的な検索と、メディア力でそのデータの基盤を持っていますが、それをまだ活かしきれていない。だから、それをショッピングなどの集客につなげていこうという反面、そこで集まったショッピングの結果は、またビッグデータの蓄積につながる。また、ショッピングに力を入れる理由は、おそらく、もう一つあって、決済における重要性を感じているからなんじゃないかと思います。そこをきっかけに、金融にまつわる情報が強化され、一層そのデータとしての価値は増していきます。

ヤフーショッピングで考える、次なる仕掛けは?

ヤフーショッピングで考える、次なる仕掛けは?

 よくヤフーの説明に出てくる、ショッピング商品数は2.5億で国内最多、ショッピングの事業取扱い高も1407億円過去最高という話は、いわゆるeコマース革命の出店料無料、売上ロイヤリティ(システム手数料)を無料に端を発しますが、これが彼らのいうところの第1章。発表の場でも記者から第二章とは?という声が上がっていたのですが、おそらく第2章というのは、決算の発表を聞くところで言えば、一言で「シナジー」ってことなんじゃないかなと思っています。

 例えば、ヤフーニュースを見ている人を、ショッピングに繋げていく等、です。先日発表されたソフトバンク、ワイモバイルユーザーを優遇する施策も、国内でもはや携帯電話もしくはスマホを持たない人はいない中の三大キャリアの一角を担うソフトバンクからの流入もそれにあたります。グループや自社の他のサービスとのシナジー効果を最大化するということですね。

 そうすれば、ヤフーは目指すデーやの蓄積はより磐石なものになる。ここにはテクノロジーの進化も大きく左右してきて、集まってきたデータを、よりその相乗効果を高める方向に持っていくために、AIなどを使えば効率よく、冒頭触れた三本の軸間における連携に繋げていけると考えているように思います。ここが今ヤフーが考える自分たちの強みだということなんだと思います。

ZOZOUSEDの伸びに見る、ECの向き合い方の変化

 あとは、スタートトゥデイも、2017年3月期第3四半期連結決算を発表しました。商品取扱高148,090百万円(前年同期比32.3%増)、売上高53,694百万円(同42.2%増)、営業利益19,291百万円(同64.3%増)、経常利益19,433百万円(同63.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益14,117百万円(同78.1%増)となり、好調です。

 時代のニーズをよく掴んでいて、個人ユ ーザー等から中古ファッション商材を買取り、販売を行うZOZOUSEDかなと思っていて、5,242 百万円で、昨年同期比で、+76.8となっています。 他にも、買い換え割といって、ZOZO専用のバッグに下取りのアイテムを詰めて、送ると、商品が割引になったりすることもやっていて、おしゃれに敏感な人たちは常に、変化を好むニーズを自分たちのサービスの中でうまく消化していることも、好調さを支える要因になっているのではないかと思っています。

 というわけで、来週は楽天の決算なども控えています。上記の決算内容を見てもわかるとおり、ネットのあり方がとても多様化していて、そこにあわせて、ECの在り方や役目も変わってきている。この辺もショップを運営する上では意識しておきたいことなのかもしれません。

では今日はこの辺で。
またお会いしましょう。


記者プロフィール

石郷“145”マナブ

キャラクター業界の業界紙の元記者でSweetモデル矢野未希子さんのジュエリーを企画したり、少々変わった経歴。企画や営業を経験した後、ECのミカタで自分の原点である記者へ。トマトが苦手。カラオケオーディションで一次通過した事は数少ない小さな自慢。

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