広告管理の自動化へ。クオントとHameeが提携「ネクストエンジンADS」リリース

 リスティング広告の出稿管理における自動化ツール「Qソリューション リスティングオートメーション」を開発するクオント株式会社(本社:東京都渋谷区)は、日本最大のEC自動化プラットフォーム「ネクストエンジン」を提供するHamee株式会社(本社:神奈川県小田原市)と業務提携を行った。

 両社は提携によって、同社プラットフォームを利用する19,320店のネットショップに対して「ネクストエンジンADS」を提供することで、より効率的な店舗運営が望めると話している。

 クオントは、マーケティングとクラウドソーシングの融合によるデジタルマーケティングを事業としており、国内最大のクラウドソーシングサービスである「ランサーズ株式会社」の100%子会社だ。一方、Hameeは「ネクストエンジン」を提供し、EC事業者における業務の自動化に貢献している。

 インターネット広告は、広告費がテレビを上回ると予想されていて、特に、運用型広告はその7割を占めていて、前年対比118%という成長分野でもある。しかし、運用型広告には「煩雑で大量の運用業務が発生する」という特徴があるため、中小企業などの低額で出稿したいユーザには広がりにくい状況だ。

運用型広告のデメリットを解消


 そうした問題点に応えるために、クオントとHameeは、この問題に対してのアプローチとして業務提携を行う運びとなったのだ。両社はリスティング広告の出稿管理の自動化サービス「ネクストエンジンADS」を提供するという。

 これにより何が変わるというのか。EC事業者は、リスティング広告運用における煩雑な業務のすべてを、低額でアウトソーシングすることができるようになる。これによって、より効率的な店舗運営を行うことが可能だ。

 クオントとHameeは今後、マーケティング業務自動化のサービス開発を進める。「ネクストエンジン」に登録されている商品在庫データとリスティング自動化を連携して、データを配信先の形式に変換する「データフィードサービス」などがその一例。両社の提携により誕生したネクストエンジンADSは、EC事業者の業務効率を今よりさらに高めてくれるに違いない。

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