「アウトドアグッズ」の取引件数、10カ月連続でプラス メルカリ調査
株式会社メルカリは2026年5月29日、メルカリトレンド通信(5月)を発表した。
「身軽な軽量キャンプ」へのシフトが進行
「メルカリ」内において、アウトドアグッズの月間取引件数は、10カ月連続で前年同月比を上回る推移を記録。特に2026年4月は前年同月比15.3%増となり、直近1年間の中で最大の増加率となった。
アウトドアグッズの購入金額別の取引件数を比較したところ、3万円以上の高額なグッズの取引件数は前年比2.1%減となった。一方、3万円未満の取引件数は前年比15.0%増となった。
メルカリはこの結果について「高額な専用ギアを揃えるような本格的なキャンプ需要が落ち着きを見せる一方で、初期費用を抑えたいという節約志向や、過度な重装備を避け、より身軽にアウトドアを楽しみたいというカジュアルな需要へのシフトを示していると考えられます」とコメントしている。

※画像元:メルカリの二次流通データを分析、アウトドアグッズの取引件数は10ヶ月連続プラス(株式会社メルカリ)
最小限の装備で楽しむ「ミニマルなスタイル」へ
「キャンプ」をキーワードに含む商品の取引件数をグッズ別で比較したところ、寝袋・シュラフが前年比43.6%減、マット・コットが前年比16.9%減という結果だった。重量や容積の大きい宿泊用の装備が、前年比で減少している状況がうかがえる。
一方、「軽量」や「コンパクト」といったキーワードを含む商品の取引件数は、前年比22.2%増を記録した。
さらに、ポップアップテントやワンポールテントをはじめとする簡易テントの取引件数は前年比56.0%増と大幅な伸びを示している。
宿泊を伴うような重装備のキャンプから、日帰りやデイキャンプ、あるいは最小限の装備で楽しむミニマルなスタイルへの移行が見受けられる。
◆「キャンプ」をキーワードに含む商品のグッズ別月間取引件数(2025年4月と2026年4月比較)
※画像元:メルカリの二次流通データを分析、アウトドアグッズの取引件数は10ヶ月連続プラス(株式会社メルカリ)
「脱ソロ・家族回帰」の動向が鮮明に
アウトドアグッズ全体の取引件数が増加する一方、その内訳には変化が見られている。
「メルカリ」では、ソロキャンプ関連の取引件数が12.4%減と減少傾向にあるのに対し、ファミリーキャンプをはじめとする複数人向けの取引が活性化している。
サイズ別のテント・タープの取引件数を比較すると、2〜3人向けが前年比9.4%増加、4人以上向けでは前年比16.6%の増加を記録。このデータから、個人で楽しむソロキャンプの需要が落ち着きを見せ、家族やグループでアウトドアを楽しむ「脱ソロ・家族回帰」の動向が鮮明になっている。
◆サイズ別テント・タープの月間取引件数(2025年4月と2026年4月比較)
※画像元:メルカリの二次流通データを分析、アウトドアグッズの取引件数は10ヶ月連続プラス(株式会社メルカリ)
昨今、アウトドア市場の変化やキャンプブームの落ち着きが指摘されている。しかし、「メルカリ」の取引データからは、軽量・コンパクト志向の高まりや、ファミリーキャンプ需要の拡大といった新たな動向がみられている。
アウトドア用品、リユース市場のマーケティング施策を検討する際に、ぜひ本調査結果を参考にしたい。


