ランサーズが「pook」β版リリース。多様化するシェアリングエコノミー

ECのミカタ編集部

 ランサーズ株式会社(本社:東京都渋谷区、以下ランサーズ)は、位置情報を活用した総合型スキルシェアリングサービス「pook」(プック)のβ版を開始した。まずは3カテゴリー・7種類の仕事のマッチングを、東京都一部エリアより先行スタートし、随時エリアと仕事の種類を拡大していくとした。

 「pook」は、スキルを持つ個人と、日常の悩み事を解決するサービスを受けたい個人を結びつけて、サービス依頼から実際の決済までをスマホでワンストップに行うことができる総合型スキルシェアリングサービスだ。すでに大きな話題となっており、2017年4月から事前登録を開始し反響を呼んでいる。

「pook」とはどういうサービスなのだろうか

 β版のリリースにともない、まずは3カテゴリー、7種類の仕事から開始するという。仕事としては【スポーツ・家事代行・相談】の3つのカテゴリーに分かれており、ヨガレッスンやパーソナルトレーニング、掃除や料理に買い物、またキャリア相談など幅広く網羅。東京都一部エリア(渋谷区、港区、目黒区、品川区、千代田区、中央区、新宿区、中野区、世田谷区、大田区、杉並区)でのスタートとなっている。まだこれから随時エリアと仕事の種類を拡大していく予定だという。

1.)簡単:スマホで簡単に日常の”困った”を解決できる
2.)安心:本人認証済みのユーザー同士しか取引できないので安心・安全に利用できる
3.)見つかる:スキルを持った個人からすぐに提案を受けることができる
4.)ちゃんと来る:チャットと位置情報機能によって「会えない、来ない」トラブルを防ぐことができる

という4つの特徴をしっかりと打ち出して、利用者の拡大を狙っていきたいとしている。

CtoC ECの新しい形。「人と人」そして「仕事と時代」のマッチング

CtoC ECの新しい形。「人と人」そして「仕事と時代」のマッチング

 昨今、多様な働き方の推進が進んでいる。それを推し進めたのは、スマホや決済サービスの普及・進化にともなった「オンデマンドエコノミー」「シェアリングエコノミー」による、モノや空間など個人の資産の流動化だろう。この「pook」をただの仕事のマッチングサイトだと考えていては視野が少し狭いのではないだろうかと感じる。

 自分のスキルを売りたい人と、そのスキルを買いたい人、このCtoCのマッチングは本質的にはメルカリやヤフオク!に近いものがある。つまりは「スキル」という商品もCtoC ECで販売できるようになったということ。また、それを生かして新たな事業も生まれてくることだろう。

 ビジネスの「隙間」はまだまだ埋もれているものだと実感するとともに、進化するテクノロジーや技術を「pook」のように上手に利用していけば、より多くの人が豊かに暮らせるのではないだろうか。ECはそれを実現する力を持っているのだと改めて感じた。

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