ブレインパッド、「さとふる」のデジタルマーケティング基盤を「Rtoaster」で構築。CVR上昇の鍵とは

ECのミカタ編集部

 株式会社ブレインパッド(東京都港区 、以下ブレインパッド)は、認知度・利用意向No.1のふるさと納税サイト「さとふる」を運営する株式会社さとふる(東京都中央区、以下さとふる)に、レコメンドエンジン搭載プライベートDMP「Rtoaster(アールトースター)」(以下 「Rtoaster」 )を導入し、「さとふる」の収益拡大に向けたデジタルマーケティング基盤の構築を支援していくことを発表した。

 ブレインパッドは、 企業の経営改善を支援するビッグデータ活用サービス、デジタルマーケティングサービスを主な事業として行う株式会社。

 「Rtoaster」は、ブレインパッドが開発・提供する最先端のレコメンドエンジンが搭載されたプライベートDMP (Data Management Platform) 。データの蓄積・管理から、スマートフォンアプリ/ウェブサイト/デジタル広告/メールなどの多様な顧客接点におけるパーソナライズアプローチ、行動ターゲティング/レコメンドといったアクションまで、デジタルマーケティングを強力にサポートする。

 ブレインパッドは、「さとふる」の訪問者に対して、ウェブサイト内で最適なコンテンツを出し分ける「ウェブ接客」、訪問者の行動履歴にもとづくふるさと納税のお礼品の「レコメンド」に加え、ウェブサイト外での「パーソナライズメール」の配信、「デジタル広告」とのセグメント連携を実施したいと考えており、これら4つの施策すべてを同一プラットフォーム上で実現できる「Rtoaster」を採用した。

 「Rtoaster」導入後に実施したトップページバナーのパーソナライズ施策においては、導入わずか2週間でコンバージョン率(CVR)が2.07倍に改善する効果が得られた。

 「Rtoaster」導入の背景としては、ブレインパッドがふるさと納税サイト「さとふる」の認知度を向上するため、2016年にテレビCMをはじめとした広告キャンペーンを展開し、その結果ウェブサイトの訪問者数が大幅に増加したことがきっかけだ。

 その次のステップとして、ウェブサイト訪問者の会員登録および自治体への寄付(ふるさと納税)を促進するため、ウェブサイト訪問者ごとに最適なウェブコンテンツを表示するなど、ウェブ上でのおもてなし施策を実施すべきであると考えたのである。そして、同社が構想するマーケティング施策を統合的に実現できるプライベートDMPの導入を検討し、「Rtoaster」が採用される運びとなった。

パーソナライズはCVR上昇の鍵

 DMPとレコメンドエンジンを掛け合わせることで、マーケティングからレコメンドまでを網羅するこの試みは画期的で、接客・レコメンド・パーソナライズ等まで網羅している点から、まるで店員のような動きが可能だ。ユーザー1人1人により合った提案をしていく「パーソナライズ」は、もはや人間だけができることではなくなった。

 人間のいる店舗ではないECサイトだからこそ、このパーソナライズがCVRを上げるための鍵となってくるのではないか。今後もどこまでパーソナライズの精度が上がっていくのか、注目である。

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