「NP掛け払い」と「酒快Do」が連携。酒類流通業界特有の商習慣を改善へ

ECのミカタ編集部

 BtoB・企業間後払い決済サービス「NP掛け払い」を提供する株式会社ネットプロテクションズ(所在地:東京都中央区、以下NP)と、酒類流通業向け販売管理システムで業界トップクラスの導入実績を有する三菱電機インフォメーションシステムズ株式会社(所在地:東京都港区、以下MDIS)は、MDISが提供する中~大規模の酒類流通業向け販売管理システムである「酒快Do(さけかいどう)」と「NP掛け払い」のシステム連携を本日より開始したと発表した。

 NPの提供するBtoB・企業間後払い決済サービス「NP掛け払い」は、未回収リスク保証型の掛け売り代行サービスだ。企業与信から請求書の発行・代金回収にいたるまで、掛け売り決済にかかる全ての運用を一括で代行している。本格提供を開始して以来、1000社以上の導入実績があり、多くの企業の決済業務の効率化・業務負荷削減に貢献してきた。

 一方、「酒快Do」は、過去30年間に渡る販売・サポート・導入実績をもとに、酒税報告書をはじめとした酒類業界特有の酒税関連帳票の発行に加え、空容器管理や物流管理、各種分析機能など、充実した業務系機能と経営支援機能を搭載した販売管理システムだ。

酒類流通業界の抱える独特の商習慣と大きな課題

 酒類流通業界の大きな課題のひとつに、現金集金にかかる業務負荷とリスクがある。配送に合わせて集金を行うことは一見効率的に見えるが、実際には配送がない場合でも集金をせざるをえないときも多々あるという。また、集金に伴う現金の管理や釣銭・領収書の準備、帰社後の精算処理といった一連の業務が発生する。

 これらの業務ひとつひとつは単純だが、積み重なると作業量は膨大となり、ミスも起きやすくなる。さらに、現金を携行して配送することには、防犯上のリスクもあります。こうした現金集金にかかる業務負荷とリスクが、酒類流通業界の長きにわたる課題となっていた。

テクノロジーやサービスの進化によって可能になる負荷とリスクの削減

 そうした背景もあり、NPとMDISは「NP掛け払い」と「酒快Do」のシステム連携を実現したという。NPとMDISは、以前より各々のサービスやシステムの提供を通じて酒類流通業の業務効率化を支援してきたが、今回のシステム連携により、「NP掛け払い」利用の際に必要な請求データを「酒快Do」から簡便に抽出できるようになる。

 これにより、「酒快Do」ユーザーは、「NP掛け払い」を一層スムーズに利用することが可能になり、酒類流通業界で発生していた現金集金業務の負荷とリスクの削減が期待できるという。

 昔ながらの商習慣と言うものはテクノロジーやサービスの進化によってどんどん形を変えている。業界によってそのスピード感が全く違うのも面白いなと感じてしまうが。こういう所に目を向けていけば、成熟したと思われている市場においても隙間を見い出して参入していくことは可能なのではないだろうか。

 誰がどう困っているか、それをどう変えていくか。商売の基本というか大前提ではあると思う。しかし、やはりそこがかなり重要で、忘れてはならない感覚だなと感じさせてくれた今回の提携だったように思う。

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