買い物におけるAI活用「あなたへのおすすめ」が最多 NP総研調査
株式会社ネットプロテクションズのシンクタンク「NP総研」は2026年8月4日、「エージェンティックコマースの購買・決済に関する実態調査」の結果を発表した。
調査概要
◆調査手法:インターネット調査
◆調査地域:日本国内
◆調査対象者:直近6カ月以内にネットショッピングで商品を購入した20~65歳の男女
◆有効回答数:1000人
◆調査期間:2026年6月10日~6月12日
◆調査主体:株式会社ネットプロテクションズ
◆出典:エージェンティックコマースの購買・決済動向調査(株式会社ネットプロテクションズ)
約2割がAIによるおすすめから商品を購入
AIサービスを「毎日使う」(16.3%)、「週に数回使う」(27.6%)を合わせると43.9%となり、AIは生活者の日常に浸透し始めていた。
一方、「ほとんど使わない・使わない」と回答した人も39.7%。利用状況の二極化していることが、可視化された。

AIを活用した購買行動では「”あなたへのおすすめ”、”この商品を買った人はこれも”から購入」が19.7%で最多だった。次いで「ChatGPT・Gemini・Perplexityなどで商品や購入先を調べてからECで購入」(12.0%)、「楽天の”Rakuten AI”に商品について質問」(9.7%)が続いた。
商品を調べたり、選んだりする段階から、AI活用が広がっていることが明らかになった。

AIには商品探しや比較・検討の支援を期待
AIに期待する役割についての設問では「商品の比較・選択の自動化」(30.2%)、「より精度の高い商品の発見・提案」(27.1%)が上位に並んだ。
一方、「支払い方法の自動選択・自動決済」は1割未満にとどまっている。まずは購入前の支援が期待されていることが判明した。

AIに購入を手伝ってほしい商品は「日用品・消耗品」(21.8%)、「家電・デジタル機器」(21.4%)が上位に挙げられた。
購入頻度が高い商品や、比較したい項目が多い商品ほど、AI活用への期待が高い傾向がうかがえる。

購入・決済までAIに任せてもよい人は約2%
AIに任せてもよい範囲は、「自分の好みに合いそうな商品候補を探してもらう」(37.2%)、「口コミやレビューを要約してもらう」(29.0%)だった。一方、「購入・決済まで自動で完了してもらう」は2.2%にとどまっている。
AIの活用は進む一方、お金が動く場面では慎重な姿勢がうかがえる。

NP総研は本調査結果を受けて「今後、エージェンティックコマースが商品探索から購入・決済へと発展していく中では、AIにすべてを委ねるのではなく、AIの提案と利用者の最終判断を組み合わせることに加え、取引を行うAIエージェントの身元や権限を適切に確認・管理することが重要になります」とコメントしている。
急速に普及しているエージェンティックコマース、AIサービス。それに伴い、消費者の行動にも変化が見られている。動向を引き続き追っていきたい。


