AI生成を理由に「利用をやめると思うもの」最多は「通販サイトのレビュー」 GRASグループ調査
GRASグループ株式会社は2026年9月10日、AIが作ったコンテンツへの受け止め方に関する調査結果を発表した。
調査概要
◆調査名:AIが作ったコンテンツへの受け止め方に関する調査
◆調査主体:EnglishHub(GRASグループ株式会社)
◆調査方法:インターネットによるアンケート調査(無記名式)
◆調査対象:全国の10代~60代の男女
◆有効回答数:400名
◆調査時期:2026年9月
◆回答者の内訳:男性59.5%/女性39.0%/上記以外・回答したくない1.5%。年代は40代35.2%、50代26.2%、30代22.2%、60代9.0%、10・20代7.2%
◆出典:AIが作ったコンテンツへの受け止め方に関する調査(GRASグループ株式会社)
AI生成の開示だけでは「購買意欲につながらない」
「AIが作ったものでも、次のどれかに当てはまれば気にならないと思いますか」と質問。「最初から『AIが作った』と表示されていた」が54.8%で最多だった。
「人が最後に確認・調整している」は12.0%、「値段が安い、または無料である」は4.8%となり、この2つを合わせても16.8%となった。

続いて「はじめから『AIです』と公表されているインフルエンサーが商品を薦めていた場合、買いたい気持ちは人間のインフルエンサーと比べてどうなりますか」と質問。「最初から表示されていれば気にならない」と回答した人の44.7%が「買いたい気持ちが下がる」と回答した。
GRASグループはこの結果について「自分で『これなら気にならない』と挙げた条件が満たされていても、購買の場面では判断が変わっています。開示は最も支持された条件でありながら、それだけでは購買行動をつなぎとめられていません」とコメントしている。

AI生成による「通販サイトのレビュー」を強く拒否
「好きだった、または頼りにしていたものが『実はAIが作ったものだった』と知ったとき、利用や応援をやめると思うもの」を16項目で質問。1位は「通販サイトのレビュー」で70.7%を占めた。
続いて、「インフルエンサーの発信内容」52.0%、「写真」51.5%と並ぶ。

レビューは「商品を使った感想や意見」として。インフルエンサーの発信は「その人が実際に感じたこと」として。写真は「現実に何があったかの記録」として、いずれも内容を「信用して受け取っている」ものとなる。
一方、下位に並ぶ絵・ストーリー・脚本・BGMは、作り話として楽しんでいるもの。GRASグループは「作り話であることは最初から了解済みなので、誰が作ったかは相対的に問題になりません」と分析している。

「内容を信じて受け取る」ものでAIは許されない
AI製だと知ってやめると思うものの1位は「通販サイトのレビュー」で回答者70.7%を占め、最下位の「ゲームやアニメのBGM」16.9%とは4.2倍の開きがあった。
AIが作ったものを受け入れてもらうために「開示」が求められる一方で、実際に開示されているAIインフルエンサーの推薦には、44.7%が購買意欲を下げている。
GRASグループは本調査結果について、次のようにコメントしている。
「AIが特に許されないのは創作の領域ではなく、レビューや写真といった『内容を信じて受け取っているもの』でした。(中略)AIをどこまで使えるかは、技術の水準ではなく、その情報を受け手が信じて使っているかどうかで決まっている。今回の調査からはそう読み取れます」
生成AIの活用が広がる中、EC事業者にとっても、AIを利用したコンテンツの扱いや開示方法を検討する際にぜひ、参考にしたい。


