【ヤマト運輸がAPI公開】さまざまなサイトで荷物の受取り場所や時間を変更できる!

ECのミカタ編集部

ヤマト運輸株式会社(代表取締役社長:長尾 裕 以下「ヤマト運輸」)は、11月20日から、クロネコメンバーズのサービスとEC事業者のサービスを連携し、ECで商品を購入したクロネコメンバーズのユーザーが、EC事業者のサイトやアプリ内で、荷物を受け取る場所や時間を変更できる機能を提供するため、API(ソフトウェアの機能を共有し、アプリケーション同士で連携できる機能)の公開を開始した。

利用が広がる「クロネコメンバーズ」


クロネコメンバーズは、ヤマト運輸が提供する、個人ユーザーを対象とした「入会費・年会費・利用料無料」の会員制サービスで、多くの利用者を獲得している。

宅急便を送る際に、送り状を手書きする手間を省く「らくらく送り状発行サービス」や「送り状発行システムC2」、お得に宅急便が送れる「クロネコメンバー割」や、荷物のお届けをお知らせする「お届け予定eメール」、受け取る側が不在の時に、スタッフが宅配に来た事を知らせる「ご不在連絡eメール」など、ユーザー目線の各種サービスを提供中だ。

また、2007年11月にスタートした、「クロネコメンバーズ」だが、2016年1月からは「LINE」でもメッセージを受け取れるようになり、ユーザーから広く好評の声が届いているとのことだ。

「ECサイト内で完結してほしい」というユーザーの声に対応

スマートフォンなど高機能かつパーソナライズされたデバイスの普及などが要因となり、Eコマースの利用がさらに拡大している。また、単身世帯や共働き家族の増加などによってユーザー側のライフスタイルも大きく変化しており、それに伴い荷物を受け取るニーズも多様化しているのが現状だ。

その現状を踏まえてヤマト運輸では、そのユーザーの多様なニーズに対応するため、荷物を受け取れる拠点の整備を進めてきている。また、宅配の届け予定日時の事前通知やお届け時に不在だった場合の通知をEメールなどで通知する機能を提供し、届け日時や場所を簡単に変更できるようになっていて、ユーザーから好評を博している。

一方で、受け取る場所や時間を変更するためには、ヤマト運輸の「クロネコメンバーズ」など、WEBサイトやアプリを利用する必要があり、ユーザーからは「ECサイト内で完結してほしい」という声が上がっていた。

APIの公開によって、さまざまなサイトで荷物の受取り場所や時間変更が可能に

APIの公開によって、さまざまなサイトで荷物の受取り場所や時間変更が可能に

ヤマト運輸では、まさにその声に応えるために、受け取る場所や時間を変更する際に、「ECサイト内で完結」させるためにAPIの公開に踏み切った。

1.API連携によって利用できる機能

①荷物を受け取る場所や時間を変更する機能

クロネコメンバーズのお客さまは、クロネコIDと「airCloset」を連携すると、商品を購入したECサイト内で荷物を受け取る場所や時間を変更することができるようになる。

②クロネコメンバーズに簡単に登録できる機能

クロネコメンバーズに登録されていないユーザーでも、ECサイト側の登録情報を引用することで手軽に利用を開始できるようになる。

2.メリット

①EC事業者のメリット

自社のサイトやアプリ内に、クロネコメンバーズの機能を実装できるようになることで利便性が向上し、集客力の向上が見込める。また、配送に係る問い合わせの減少が見込めるため、バックヤード業務の軽減が図れる。

②ユーザーのメリット

商品を購入したECサイトなどで受取場所や時間の変更ができるので、購入から受け取りまでがスムーズになり快適なEコマースでの買い物体験が実現可能。

3.開始日

11月20日(月)

4.利用料金

無料(別途開発に係る費用が個別に生じる場合がある)

すでにファッションレンタルサービス「エアークローゼット」で導入開始済み

すでにファッションレンタルサービス「エアークローゼット」で導入開始済みファッションレンタルサービス「airCloset」

また、公開に合わせて11月20日(月)より、当該API連携が、株式会社エアークローゼット(本社:東京都、代表取締役社長:天沼 聰、以下「エアークローゼット」)が運営するファッションレンタルサービス「airCloset」に初めて導入された。これにより、「エアークローゼット」のWEBサイトとアプリで、宅配の届け場所と時間の変更が可能になった。

ヤマト運輸では今後も、Eコマース事業者とそのユーザーの利便性を向上するため、クロネコメンバーズのサービスや機能を拡充していく方針で、今後さまざまなサービスに同API連携が活用されていくものとみられる。


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