自動動画制作ソリューション「isuca」を「PRAMS MOTION」に採用。EC動画制作は自動化の時代へ

　ソニーは、撮影、編集、納品といった一連の動画制作の工程を自動化することで、動画コンテンツを簡単かつ低コストで作成できる自動動画制作ソリューション「isuca®（イスカ）」を、ファッションECサイト向けに導入を開始すると発表した。また株式会社AMSからは「isuca」の技術を採用した、ECサイト向け自動＆短納期型の 商品動画撮影＆編集サービス「PRAMS MOTION」をがリリースされる。

　ECの国内市場規模は2016年で前年比9.9%増の15兆円を超え、特にファッションECはその中でも最大で1.5兆円を超える市場規模となっている。近年、ECサイトのプロモーションに動画を活用するケースが増えており、特にファッションECサイトにおいては動画活用のニーズが高まっている。

　その一方で、動画撮影や編集には手間とコストがかかることが課題となっている現状がある。そこで開発されたのが「isuca」だ。「isuca」は動画撮影システムと自動編集を行うクラウドサービスが一体となったソリューションで、動画撮影専門のスタッフでなくても簡単に動画コンテンツの撮影から編集まで行うことが可能となり、オペレーションの効率化やコスト削減を実現する。

「isuca」で自動＆短納期を可能にした「PRAMS MOTION」

　その「isuca」の機能を採用し、ECサイト向け自動＆短納期型の商品動画撮影＆編集サービスも登場するという。株式会社AMSからリリースされる「PRAMS MOTION」というサービスだ。リリースは2018年2月から提供開始予定だとしている。

　AMSが提供する統合型オムニチャネルプラットフォーム「PRAMS」では、これまでに350を超えるファッションブランドを中心とした多種多様な通販サイトの立上げ・運営支援を行い、クオリティの高いサービスや利便性を享受できるECサイト、オムニチャネル施策を活用した事業運営支援をサービス提供してきた。

　その実績と経験を活用し、昨今より商品の実物再現性を強く求められるECサイトでの動画ニーズに応えるべく、「PRAMS MOTION」での自動＆短納期での提供を実現する。

技術革新はEC業界にとっての大きな一歩

　ソニーの「isuca」では、撮影、編集、納品といった一連の動画制作の工程を自動化することで、動画コンテンツを簡単に作成できるため、カメラマン、スタジオマンなどの動画撮影専門スタッフを配置せずに、簡単で効率的な撮影を可能にしている。

　こうした技術の開発はECを利用する多くのユーザーに新たな体験をもたらす事ができる。そして何よりサイト担当者の作業時間を大幅に短縮することができる。多くの時間をコア事業に割くことができるようになるはずだ。

　ディープラーニング技術は大きく世界を変える。そう思うと小さな一歩かも知れないが、EC業界にとっては大きな大きな進化であることは間違いない。