ファストファッションECをリードするCROOZ社が第17期第3四半期の四半期報告書を公表、その中身は?

ECのミカタ編集部

CROOZ,Inc.(クルーズ株式会社、本店所在地:東京都港区六本木6丁目10番1号六本木ヒルズ森タワー、以下「クルーズ」)は、第17期第3四半期の四半期報告書を公表した。

2017年10月1日~12月31日の状況などを公表

レディースからメンズ・キッズまで、幅広いジャンルのファストファッションブランドのアイテムをまとめて購入できる通販サイト『SHOPLIST.com by CROOZ(以下「SHOPLIST」)』や、様々なジャンルのユーズドファッションアイテムを手軽に「売り」「買い」「預ける」ことができる通販アプリ『SHOPLIST USED』で知られるクルーズ社が、第17期第3四半期(2018年10月1日~2018年12月31日)の四半期報告書を公表した。

「SHOPLIST」の売上高は、前年同期比9.6%の増加

「SHOPLIST」の売上高は、前年同期比9.6%の増加

「適温経済(インフレを起こすほど過熱しすぎず、不況に陥るほど冷え込みすぎてもいない、緩やかな成長を維持した適度な景気状況)」が世界を包みこんでいた2017年後半。日本国内をみても日銀の大規模な金融緩和が継続され、株式市場に留まらず、雇用統計など実体経済にも徐々に好影響が浸透し、徐々に景気が上向いている。

そうした経済状況の中でEC市場も堅調に拡大しており、同社の報告書の中でも、市場規模は、2016年には15兆円に達し、2021年には、25.6兆円にまで成長すると見込まれている。

こうした中、EC市場を牽引するファッション分野、その中でもファッションECをリードする「SHOPLIST」は、新規事業として平成24年7月にサービスを開始して以来、5年目となる前連結会計年度の売上高は190億円を超えた。

今回、公表された第3四半期連結累計期間では、その売上高は163億円に達し、前年同期比で9.6%の拡大となっている。

EC関連事業に資源を集中し、さらに展開

EC関連事業に資源を集中し、さらに展開

今回の、第3四半期連結会計期間の売上高は、7,380,175千円で、営業利益は、345,355千円となった。売上高については、インターネットコンテンツ事業(ゲーム事業)の減少分を「SHOPLIST」事業が補う形で、ほぼ横ばいで推移した。

一方、他事業の投資積極化による損失が123百万円発生し、事業売却による売上高の減少に伴い、ゲーム事業が約85百万円の減益となった。

これらの結果、第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高19,213,944(前年同期比17.9%減)、営業利益776,803千円(前年同期比58.2%減)、経常利益780,455千円(前年同期比58.8%減)、親会社に帰属する四半期純利益は392,575千円(前年同期比87.2%)となった。

同社では、「SHOPLIST」を中心としたEC関連領域に人的リソースや資金などの経営資源を集中させ、集客力や販売チャンネル、ブランディングを強化する方針で、まずは「SHOPLIST」の成長に注力し、かつ新規事業やM&Aにも積極的に注力し、第二・第三の事業の柱を創出するとしている。

昨年は、新決済サービス「超あと払い」の試験運用開始などで話題を提供した「SHOPLIST」事業が好調なクルーズ社。2018年はどういった形でさらなる飛躍を見せるかについてぜひ注視していきたい。


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