アプリで再配達なしを実現する『OKIPPA』が登場

ECのミカタ編集部

物流系ITベンチャーYper株式会社(代表取締役:内山 智晴、以下「Yper」)は、ECサイトで購入した商品の配送状況を一元管理する無料スマホアプリ『OKIPPA』をリリースした。

ストレスフリーな通販生活が実現可能

アプリを使って斬新な配送状況の管理できる『OKIPPA』が登場した。ネット通販サイトアカウントをアプリに連携するだけで、OKIPPAが購入した商品の配送状況を自動で管理できるのが最大の特徴だ。

EC市場の拡大は、留まる所を知らない。日用品や生鮮食料品に至るまで、通販サイトで購入する機会も増えてきた。ネットショッピングの世帯利用率が年々増加する中で、再配達に悩まされるユーザーも増えている。

これまでは、配送会社は各々独自の配送システムを構築しており、ユーザーも配送状況の把握や再配送依頼のために、複数のアプリを使い分ける必要があった。そんな手間を解消してストレスフリーな通販生活を実現させたいという想いから、通販サイトで購入した商品の配送状況を一元管理する無料スマホアプリOKIPPAは生まれた。

複数のアプリを使い分ける手間がかからない

複数のアプリを使い分ける手間がかからない

OKIPPAの特徴はこうだ。OKIPPAアプリが、通販サイトより購入商品の配送情報を取得して一元管理する。複数の通販サイト、配送会社に対応しているので、ユーザーは、どこで何を買ったのかをいつでも確かめることができる。現時点でOKIPPAアプリが対応している通販サイト及び配送会社は、Amazon、楽天、ヤマト運輸、日本郵便、佐川急便、西濃運輸、Amazonデリバリープロバイダ(※2018年3月末現在)となっている。

また、配送中の荷物が最寄り拠点に到着したり、配送完了もしくは再配送になるとOKIPPAアプリから通知を受け取ることが可能だ。いつ届くかわからない、あるいは忘れてしまった場合でもアプリからリマインドを受けることができる。万が一、再配送になった場合でもOKIPPAアプリから再配送依頼ができ、複数のアプリを使い分ける手間がかからない。

「置き配」専用の宅配バッグを開発中

今後については、ユーザーの配送物管理の手間を省くとともに、将来的にはユーザーの荷物受取り方法の選択肢を広げ、日用品等の配送物に関しては「荷物を待つ必要がない」配送環境の構築することを目指しているという。

その中で現在開発中なのが、「置き配」専用の宅配バッグ『OKIPPA(オキッパ)』だ。OKIPPAを利用すれば、在不在に関わらず自宅玄関前で荷物受取可能になり、荷物が配達完了するとOKIPPAアプリに荷物配送完了通知が届く。大事な荷物は時間指定で対面受取り、日用品などの単価の安い商品は置き配バッグで受取るなど、多様化する購入商品に合わせた受取り方法を選択可能にする計画だ。この置き配専用バッグ"OKIPPA"は4月に先行予約開始を予定している。

また同社では、現在、置き配バッグOKIPPAの利用試験パートナーを募集中だ。通販サイト、配送会社、不動産会社、マンション・アパートのオーナーなど、利用試験に協力できる場合には、試験用OKIPPAを無料配布致する。

拡大するEC市場に合わせて物流量も増える一方だ。そのため物流業界は深刻な人手不足に陥っており、社会問題にもなっている。この課題を解決するには、物流各社の自助努力だけではなく、各業界さらには官民併せた解決策の実行は必須だ。今回のリリース発表も、まさにアプリ業界からの課題解決の提示とも言え、かつ宅配や配送の在り方そのものを変え得る斬新なものとなっている。今後の展開を含め、市場にどのように新しい風が行きわたるか見守りたい。


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