大丸松坂屋が提供する期間限定の新鮮野菜EC『朝どり野菜EC販売』がスタート

ECのミカタ編集部

大丸松坂屋オンラインショッピングでは、こだわり農家の朝どり野菜をご自宅でお楽しみいただける『朝どり野菜EC販売』を期間限定で提供することを公表した。

今まで取り扱いの無かった産直野菜を期間限定販売

今回、大丸松坂屋から提供開始が公表された『朝どり野菜EC販売』は、食の安全や鮮度にこだわる消費者ニーズの拡大に対応し、同社のオンラインショッピングでは今まで取り扱いの無かった産直野菜を期間限定販売する取り組みだ。このサービスは、「こだわりの野菜を直接生産者から買う感覚」で、収穫の翌日に自宅で受け取ることが出来るサービスとなっている。

老舗百貨店が繰り出す新たな取り組み

老舗百貨店が繰り出す新たな取り組み夏野菜セット(イメージ)

現在、同社ではグループビジョン「くらしのあたらしい幸せを発明する」の実現のため、社内の限られた世界だけで物事を考えず、自社の資源と他社の資源を組み合わせる『オープンイノベーション』の取り組みを推進しているそうだ。

今回、社会にインパクトのある新たな事業の共創を目指しKDDI株式会社が運営する事業共創プラットフォームである『KDDI∞Labo』を通じて、こだわり野菜の農家直送サービス『食べチョク』と大丸松坂屋オンラインショッピングのコラボレーションが実現したのだ。

<サービス概要>

千葉県・岡山県・三重県などの6農園が生産するこだわりの季節の野菜や卵を、おまかせで5品~10品をセットし、収穫の翌日に宅配。価格は2,768円~7,945円(送料・税込み)で、11種類を展開する。収穫したての農作物を農家自ら梱包・発送。すべての野菜に「お品書き」が付き、新鮮な農作物を情報からも楽しめるようになっている。また提携農園は、有機JAS認証または特別栽培認証を取得している農家、もしくはそれに準ずる栽培をしている農家のみだ。

◆限定販売期間:
約3ヶ月(予定)

◆『食べチョク』サービス提供企業:
株式会社ビビッドガーデン(代表者:代表取締役CEO 秋元里奈、本社所在地:東京都世田谷区、事業内容:Eコマース事業・農作物等の生産と販売・各種コンサルティング事業)

百貫店の新たな価値を切り拓く

百貨店の業態が試練に見舞われている一方、同業界のEC化が遅れていることも各方面から指摘されてきた。その中でも、大丸松坂屋は、ECの面で果敢に新サービスに取り組んできたことでも知られる。

今回、その大丸松坂屋は、KDDIおよび、「食べチョク」と連携し、これまで提供してこなかった野菜のEC販売に踏み切った形だ。そもそも「百貨店」とはなんなのか、これからの百貨店がどうなっていくかが大いに問われている局面で、ECを通してどう価値を見出していくかは、試行錯誤の連続だとも言える。

こうした大丸松坂屋の取り組みは、そうした試練の中で、ECという武器を有効に使い、かつ協業を通して自社の強みを構築する流れであり、今後の百貨店の在り方を指し示す着実な一歩となっていく事だろう。

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