【10月1日開始】福山通運の働き方改革。日曜日の集荷・配送を中止

ECのミカタ編集部

福山通運株式会社(本社:広島県福山市/代表:小丸成洋)は、10月1日より日曜の集荷・配送を中止することを発表。日曜を配達の定休日とするのは、物流大手では初の試みとなる。

<変更後の日曜日における営業体制>
集荷・配達:取り扱い不可
取り扱い店への荷物の引き取り:取り扱い可
(荷物が支店・営業所へ前日までに到着している場合)
取り扱い店への荷物のお持ち込み:取り扱い可
(翌日の発送のみ。年末年始などの大型連休は除く)

実質売上は1%程度

停止に踏み切ったのは、通常配送サービスの日曜業務の売上が実質全体の1%程度だったことにある。なお、10月1日から日曜配送を停止するのは新しく契約する顧客のみ。すでに契約している顧客に関しては2019年1月からの適用となる。

チャーター便や引っ越し便は対応

日曜業務の中でも、事前に計画を立てられるチャーター便や引っ越し便は引き続き対応する。一部支店や店舗でも、荷物の持ち込みや引き取りは継続。

福山通運をはじめとする配送業務の利点は、当日集荷でも臨機応変に対応してくれるところだが、平日に比べてドライバーや仕分け作業員の稼働の少ない日曜日の急な配送依頼は、ドライバーにとっても負担がかかるものだろう。計画性のあるチャーター便や引っ越し便、営業所での待機などの業務で、ドライバーにとっても働きやすい環境をつくる。

人材不足の解消に

人材不足の解消に

今回の取り組みは、配送業界を悩ませている人材不足を解消する、「働き方改革」の一環だ。
 
日曜の配送業務は、福山通運としても40年近く続けてきたサービス。ゆくゆくは再開することも視野に入れているが、まずはドライバーが休みを取りやすい、働きやすい環境の確保を重視した。

配送のストレスを軽減する

配送のストレスを軽減する

配送業界の人手不足や勤務形態の変化は、EC業界にも影響を与える。配達が滞れば消費者からクレームが入るし、消費者のニーズに合わせすぎると配達業者に負担がかかる。
 
今後は中国で既におこなわれている無人配達なども視野に入れていく必要があるのではないか。両者の落としどころを見つけていくのも、EC業界の課題になるかもしれない。

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