増税前の消費者行動とは【エアトリ調べ】

ECのミカタ編集部

総合旅行プラットフォーム「エアトリ」を運営する株式会社エアトリ(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:吉村 英毅、以下「エアトリ」)は、10代~70代の男女1337名を対象に「消費税増税」に関する調査を実施し、その内容を公表した。

調査概要

調査タイトル:「消費税増税」に関するアンケート調査
調査対象: 10代~70代の男女1337名
調査期間:2018年10月18日(木)~10月21日(日)
調査方法:インターネット調査
調査主体:株式会社エアトリ

消費税率が10%になるのを知っている?

消費税率が10%になるのを知っている?

調査1:2019年に消費税率が10%へ増税する事を知っていますか?

98.4%の人が、来年から消費税が10%へ増税する事を認知していた。

増税前になにを買う?

増税前になにを買う?

調査2:消費税が増税する前に購入しておきたいものはありますか?(複数回答可)

男女ともに「家電製品(男性:41.2%、女性:47.4%)」が1位、「海外旅行(男性31.9%、女性:40.6%)」が2位となった。

女性の3位は「日用品(男性:19.7%、女性:33.7%)」だったが、男性と14.0%もの差があり、一方で男性の3位である「車・バイク(男性:27.0%、女性:13.9%)」は女性と13.1%もの差が開く結果となった。

増税前に旅行をしておく?

増税前に旅行をしておく?

調査3:2019年10月までに旅行を計画していますか?もしくは計画をしようと思っていますか?

約7人に1人が「消費税増税のニュースを聞き、増税前に旅行に行く予定(14.6%)」と回答し、多くの人が増税をきっかけに旅行を検討したことが分かった。

増税前に行く旅行の予算は?

増税前に行く旅行の予算は?

調査4:(2019年10月以前に旅行の予定がある人)旅行にかけるお金はどのようになる予定ですか? 

過半数の人が「いつもと変わらない予定(70.7%)」と回答した。増税前に「いつもよりお金をかけた旅行にする予定(4.1%)」という人は、「いつもより節約した旅行にする予定(9.7%)」に比べ少数派となった。

増税後はどこを節約する?

増税後はどこを節約する?

調査5:消費税増税後はどの費用を削減しますか?(複数回答可)

女性の回答が最も多かったのは「衣料品(男性:26.6%、女性:50.0%)」となった。男性の回答が最も多かったのは「特に削減する予定はない(男性:44.8%、女性:28.0%)」となり、男女で大きく意識が異なることが分かった。

支払方法でなにを使っている?

支払方法でなにを使っている?

調査6:現在の支払い方法で最も利用頻度が高いものはどれですか?

過半数が「クレジットカード(53.6%)」と回答し、すでにキャッシュレスでの支払いを実施している人の方が多いことが分かった。

現金派はどのくらい?

現金派はどのくらい?

調査7:(現金支払いがメインの人)消費税増税を機に支払い方法の変更を検討していますか?

「はい(24.0%)」と回答した人は少数派で、これからも現金での支払いを続ける人の方が多いことが分かった。

増税によってEC市場はどうなるか

また同社によれば、今回の消費税増税に対して、下記のような意見が集まったようだ。

「社会福祉や雇用促進に役立てて欲しい(50代男性)」

「8%と10%では混乱を生むわりにはあまり差がないので、『0%と10%とで嗜好品は10%』か『すべて10%』かにしたほうがよい(40代女性)」

「増税分の収支、使用方法を明確にしてもらわないと納得できない(40代男性)」

「支出が増えることを歓迎することは無いが、まあ、やむ無しと思わざるを得ない(60代男性)」

「ある程度はしょうがないと思うが、もっと、政治や公共の予算を削減できる所があるのではないか、と思ってしまう(50代男性)」

「増税により消費が冷え込むだろうと思う(40代女性)」

日銀の大規模金融緩和などが功を奏し、日経平均株価も2万円を超える展開になって久しい。東京など大都市部を中心に雇用統計など実体経済もゆるやかに回復してきている。

しかし予定通りに消費税が2019年10月に増税されることがアナウンスされた。過去の増税前後の経済動向をみても、増税後は景気が後退することは避けられない情勢とも言える。

現在、拡大を続けているEC市場だが、増税後に一体どのような市場動向を示すのかが注視されるとともに、EC事業者としても、来る増税に備えるべき時期が迫っているとも言えるだろう。

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