mercari R4Dが宇宙事業に参入 JAXAと新規事業を創出

ECのミカタ編集部

株式会社メルカリ(本社;東京都港区/代表:山田進太郎)は、自社研究開発組織「mercari R4D」において、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)の共創型研究開発プログラム「宇宙イノベーションパートナーシップ(J-SPARC:ジェイ・スパーク)」の枠組み上で、社会課題を解決する新規事業の創出に向けた活動を開始する。

スピーディな社会実装を目指すmercari R4D

「mercari R4D」は、社会実装を目的として2017年12月に設立した研究開発組織だ。

スピーディな研究開発と社会実装を目的とし、共同研究パートナーの基礎・応用研究、メルカリグループ、それぞれの組織の強みを活かしながら研究を進めている。

2018年7月31日に経済産業省の「平成30年度政府衛星データのオープン&フリー化及びデータ利用環境整備事業」の核となるアライアンス「xData Alliance」に参画。

衛星データ利用のビジネス化を図る社会実装に向けた、宇宙分野の研究開発およびテクノロジー開発を推進している。

ECの画像解析を衛星データの解析に応用

ECの画像解析を衛星データの解析に応用

「mercari R4D」とJAXAがパートナーシップを結び、「J-SPARC」において事業コンセプト共創活動を開始することで、社会課題を解決する新規事業の創出に向け、これまで人工衛星画像から得ることのできなかった物理量をも自動認識可能な、解析アルゴリズムの開発や検証の取り組みを行う。

衛星データは、推定するパラメータが非常に多く、高度な解析技術が必要となる。

「mercari R4D」では、メルカリの強みであるコンピュータービジョン(画像解析)やML(機械学習)、AI(人工知能)といったテクノロジーを応用することで、衛星データの新たな解析手法の開発を目指す。

具体的には、衛星データを利用し植生や土壌などの地表面を検証することで、変化量や効果量を数値化する技術(メルカリ独自特許出願中)を研究し、テクノロジーの強化を図る。これにより、例えば環境、農業、そして防災分野等で低コストな技術活用を可能とする。

開発した技術はECへ、そして世界へ

「mercari R4D」で研究・開発された技術は、やがてECに実装されることを目的としていることはもちろんだが、新たなサービスへの活用にも期待できる。

「新たな価値を生みだす世界的なマーケットプレイスを創る」を理念に掲げるメルカリは、これからECだけではなく多くのサービスに影響していく可能性を秘めているようだ。

 


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