クラウドファンディングの課題を補い世界に向けた発信を行う提携が実現

動画ショッピングサイトを運営するDiscover株式会社（本社：渋谷 代表取締役 千葉 史生）は、製品開発を行う日本のスタートアップ企業に、米国での販売機会を提供するため、最新IoT製品を展示・販売する米国のショールーム「b8ta（ベータ）」を運営するb8ta,Inc（本社：San Francisco, California Co-founder & President　Phillip Raub）とのパートナーシップ合意に至ったことを公表した。

動画ショッピングサイト『DISCOVER』概要

◆1.動画ショッピング

動画を使いプロダクトに特化した新しいショッピングサイトだ。これまでのショッピングサイトでは伝えきれなかったプロダクトの過程・ストーリー・こだわりの商品を伝えることができる。また、ライブ機能によりこれまでになかったB to Cのライブ販売を可能にし、オフラインのPOP-UPストアと提携。催事などの限定販売を全国に広めることが可能だ。

◆2.ポストクラウドファンディング

ポストクラウドファンディングとは、クラウドファンディングでの資金調達が成功し、販売可能となった製品をより早く正確にユーザーへ届けることができ、配送遅延や製品の問題を極力避けることができるため、ユーザーが安心して購入することが可能な仕組みだ。

また、販売メーカーにとっては、これまでクラウドファンディング終了後の販売先は、Amazonや楽天などの大型プラットフォームなど選択肢が限定的だったが、ポストクラウドファンディングは、クラウドファンディング終了から大量販売に移行するまでのミドルステージの販売を行うことができる。

日本国内の新製品販売を強力にバックアップ

近年、多くのスタートアップ製品が、Amazonやその他のオンライン小売業者を経由して自社製品をインターネット上で販売しているが、売上は伸び悩んでもいる。ビジネスを軌道に乗せるためには、小売店に持ち込む等、販路を拡大する必要性に迫られているのだ。

Discover社では、動画ショッピングサイト「DISCOVER」にて、クラウドファンディングでの資金調達が成功し、販売可能となった製品をより早く正確にユーザーへ届けることができる「ポストクラウドファンディング」を提供し、日本国内に多く存在する新製品の販売を強力にバックアップすることができるとしている。

また「DISCOVER」では、ライブ動画を見ながら製品を購入できる「ライブコマース機能」を実装しており、販売者とインタラクティブにコメント・質問のやり取りができることで、視聴者の製品理解を深めることはもちろん、その場にいるような臨場感を与えることができる。

提携により販路が大きく広がる

一方、b8ta,Incは、「b8ta」を運営し、最新のIoT製品を展示・販売している。「b8ta」は、2015年の開設以来、シリコンバレーで人気を誇り、スタイリッシュなショールーム型の店舗で最新のIoT、ハードウェア製品を展示、販売。設立3年ですでにアメリカの主要都市に12店舗、アメリカホームセンター大手のLowe’s内に70店舗の展開を行っている。

今回のパートナーシップ締結により、スタートアップ製品を開発する日本企業は、米国「b8ta」でのオフライン販売に加え、ライブコマースが可能な「DISCOVER」での販売強化が見込め、米国をも対象とした販路拡大が可能となる。

また、当該パートナーシップにより、DISCOVERにて「b8ta」の製品を取り扱うことが可能になったため、日本にいながらにしてライブ配信等による店員等とのコミュニケーションを行い「b8ta」の製品を購入することができるようになった。

スタートアップ製品をもつ日本企業は、「b8ta」でのオフライン販売に加え、動画ショッピングサイト「DISCOVER」の「ライブコマース機能」を活用することにより、視聴者へのリアルタイム購入が促せる等、販路拡大が可能となる。また、当該パートナーシップにより、「DISCOVER」で「b8ta」の製品の取り扱いも始まった。

このように今回の提携によるシナジー効果により、日本の企業がアメリカをはじめ、広く世界に向けて自社のスタートアップ製品を発信・販売できることになったのだ。既存のプラットフォームではできなかった広がりを持つことになり、、さらに大きなアドバンテージを発揮することになりそうだ。