KCF&ルクサ、合併へ。モノとコト消費を可能にするEC企業に移行

ECのミカタ編集部

KDDIコマースフォワード株式会社(本社:東京都渋谷区/代表:八津川博史、以下 KCF)は、株式会社ルクサ(本社:東京都渋谷区/代表:村田聡、以下 ルクサ)と2019年4月1日をもって合併することを発表した。

統合の背景

ルクサもKCFも、ともにKDDIグループとしてお客さまの期待を超えるお買い物体験の提供を目指して運営をしてきた。今回、両社がもっているサービスを統合することで、モノとコト消費を総合的に提供し、EC事業者としての経営をスピードアップさせ、顧客にとっても店舗にとってもより新しい体験価値を提供していく所存だ。

ルクサの強み、KCFの強み

ルクサは2010年8月からレストランの予約サイト「LUXA」、2015年8月からはauユーザー向けショッピングサイト「au WALLET Market」などのコト消費のサービスを提供してきた。

対してKCFは2016年12月にディー・エヌ・エーグループの運営していたショッピングモール事業を継承。4000万点以上の商品を取り揃えた総合ショッピングモールサイト「Wowma!」を運営し、モノ消費に強いサービスが売りだ。

合併で見える未来

合併することの大きな利点のひとつとして、サービスやポイントの連携が期待できる。
たとえば「Wowma!」でたまったポイントを「LUXA」で使える、というようなサイト間でのポイントの連携や、「LUXA」のような上質な機会の提供はできなくても「Wowma!」を使って高級なものを少しお得にプレゼントできる、というように、ユーザーの買い物体験の幅を広げることが可能となるかもしれない。

ルクサの子会社である「株式会社ルクサ酒類販売」も新会社の子会社となるため、「Wowma!」と連携し購入商品の幅が広がることも期待される。

ともにKDDIグループであることからも、今後もauユーザーを巻き込んだキャンペーンなどでマーケットの幅を拡張させていくことも考えられるだろう

合併でできることを増やすのが今のEC

今回の例に限らず、合併や提携によってそれぞれの強みを活かすことはEC企業に多い。
ひとつの事業に特化した企業同士が手を組み、サービスを拡充させて多くの消費者の力となっているからこそ、EC市場は伸び続けているといえるかもしれない。

ルクサとKCFの統合がEC業界にどのような進展をもたらすのか、今後に期待していきたい。


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