最新「お取り寄せ」事情を掘り下げる調査が実施される【オレンジページ調べ】

ECのミカタ編集部

「オレンジページくらし予報」では、国内在住の成人女性を対象に、食品や飲料、お酒などの「お取り寄せ」について調査を実施した。調査では、スマートフォンやパソコンで、思い立ったときにすぐに購入できる今、いつ利用し、どんなものを購入しているのか、その実態が掘り下げられている。

調査概要

調査対象:オレンジページメンバーズ(国内在住の女性)
有効回答数:1117人
調査方法:インターネット調査 
調査期間:2018年10月31日~11月4日

「お取り寄せ」経験のある人はどのくらい?

「お取り寄せ」経験のある人はどのくらい?

今までに、食品や調味料、飲料・お酒などの「お取り寄せ」をしたことがある人は、全体の68.8%と、7割近くに上った。「お取り寄せ」の頻度についてきいてみると、3カ月に1回以上頼んでいる人が38.5%と、4割近くに達した。

イベントとの関連については、「自分や家族の誕生日」33.6%、「お正月」29.8%、「母の日」22.6%、「お歳暮」21.5%などが上位にランクインした。「クリスマスに、かにやふぐを購入」(50代・専業主婦)、「祖母の100歳のお祝いに、どら焼きをお取り寄せ。お祝いメッセージ入りだったので、喜んでくれました」(40代・フルタイム)など、人が集まるときや、プレゼントとして購入するケースも目立つ。

人気の「お取り寄せ」は?

人気の「お取り寄せ」は?

今までに「お取り寄せ」をしたことがある人に、品物の種類についてきいてみたところ、「洋菓子・スイーツ・アイス」が69.6%でトップだった。「大好きなバームクーヘンを、いろいろなところから取り寄せて食べ比べ中」(60代・専業主婦)、「ロングロールケーキをお取り寄せ。50cmはあったので、家族みんなびっくりしていました」(30代・専業主婦)などの声が寄せられたとのことだ。

2位は「飲料・お酒」で43.8%。果物などの名産地のジュースや、地酒を取り寄せている人が多かった。3位は「魚介・水産加工品」で39.9%。産地直送のカニ、ふぐやかき、のどぐろなど、魚介類も人気。「市場から送られてくるので、新鮮なものが手に入ります。いくらのしょうゆ漬け、本ししゃもはわが家の定番」(60代・自由業)と、毎年気に入ったものを取り寄せている人もいた。

また、「応援する気持ちをこめて、東北や熊本の農作物を購入します」(30代・フルタイム)、「地震や台風などで被災した地域で作っているものを、取り寄せた」(40代・フルタイム)というように、被災した地域から「お取り寄せ」しているというケースもあった。

スマホ派はこんな買い方をする

スマホ派はこんな買い方をする

「お取り寄せ」をする際に、もっとも利用する手段は、全体の回答では「パソコン」64.0%、「スマートフォン」29.8%と、パソコン派が優勢だった。ところが、この回答を世代別に分析すると、20~30代の1位は「スマートフォン」59.9%で、40代以上はパソコンが1位で70%近くにおよび、世代差がくっきり浮かび上がった。

スマホで購入している人をさらに分析すると、興味深い傾向が見えてきたという。「スマホになってから、つい気軽にポチっと購入するようになった」という回答が、全体よりも20%近くも高く、「家族や友人にお取り寄せでプレゼント」する割合や、「インスタグラムなどのSNS」を見て取り寄せする率も高い傾向が見られた。

次に「1回あたりの購入金額(送料込み)」は、1位が「3000円~5000円未満」41.6%、2位が「5000円~1万円未満」25.9%、「2000円~3000円未満」20.8%という結果に。「5000円~1万円未満」と「1万円以上」を合わせると、3割に達するなど、金額はやや高めだった。

「いいものであれば、多少高くても取り寄せている」が46.3%に上り、値段よりもおいしさを重視する人も一定数いることがわかる。わざわざ「お取り寄せ」するだけに、その手間に見合った味や品質を期待していることもうかがえる。「口コミはよくチェックする」(40代・パート)という声も多く寄せられたそうだ。

変わりゆく「お取り寄せ」事情

変わりゆく「お取り寄せ」事情

調査結果の通り、「お取り寄せ」経験のある人は68.8%、「誕生日」「お正月」「母の日」に注文することが分かった。また「お取り寄せ人気」TOP3は、「洋菓子・スイーツ・アイス」「飲料・お酒」「魚介・水産加工品」だった。

さらに世代間によって使うデバイスに差がはっきりと出た。特にスマホ派は、SNSなどを見て、欲しいと思ったら「即買い」する傾向があるともとれる結果となった。

スマホの浸透で、買い物は格段に便利になっている。スマホで購入している人は、「お誕生日」や「母の日」はもちろん、「ホームパーティや来客」などのタイミングでも取り寄せを利用している率が高い傾向にあった。

日本各地の名産品を、クリックひとつで購入することができる「お取り寄せ」が、ECと買い物をさらに楽しく、豊かにしてくれていることがうかがえる調査ともなったようだ。

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