株式会社ディノス・セシール、株式会社グーフに出資

ECのミカタ編集部

株式会社ディノス・セシール(本社:東京都中野区/代表:石川順一)は、株式会社グーフ(本社:東京都品川区/代表:岡本幸憲、以下「グーフ」)に対して、第三者割当増資引受により出資することを発表した。

紙メディアの概念をくつがえすサービス

紙メディアの概念をくつがえすサービス

今回、ディノス・セシールが第三者割当増資の引受先のひとつとして出資を決めたグーフは、最短24時間での印刷を可能とするAPIサービス「Print of Things」を提供している。

長年培ったデジタル印刷のノウハウをもとに、クライアント企業のMAやEC等のデータと連携してパーソナライズされた印刷データを生成。

既存の紙メディアの概念を打ち破り、顧客ごとの属性に応じた印刷内容を可能とする。

加えて発送までの時間や発注ロットに左右される費用感といった印刷課題の解決にもつながる、紙メディアを有する企業にとって自由度の高い印刷を実現する。

今後は、クラウドで全国の様々な印刷会社の印刷機をフラットにつなぐネットワークサービスの構築も目指している。

例えば、クライアント企業の最寄りの印刷会社や配送拠点で出力することで、紙メディアの配送コスト及び配送時間削減も望めるなど、同社テクノロジーが紙メディアにさらなる価値をもたらすことが期待されている。

資金調達によってさらなる機能拡充へ

今回の資⾦調達により、グーフは「Print of Things」の更なる操作性向上、API の開発、カスタマーサポート体制の強化を実施すると同時に、MAツール提供会社との提携を拡⼤・加速させる。

サービス利⽤者が容易にルール設定やテンプレートを利用できるようセルフサービス機能の充実を図るとともに、カスタマーサポートの能⼒を⾼めることで導⼊のハードルを下げ、利⽤頻度の向上を実現する。

印刷機器と連携するモジュールも強化。
各印刷機器との⾃動連携とグリッドライン化を加速させ、よりリーズナブルな価格とエリアカバレッジで印刷メディアの新たな価値創造を⽬指す。

今後は、2020年4月末にプレシリーズA・2ndラウンドを実施する予定だ。

株式会社ディノス・セシール社とは印刷メディアの最適化を⽬標に共同プロジェクトを立ち上げ、DM のみならずカタログや同梱広告などのパーソナライズ、適地⽣産モデルでの効果検証を加速させていく。

これまでの実績を踏まえたパートナーシップを結ぶ

これまでの実績を踏まえたパートナーシップを結ぶ

長年、カタログやハガキDM等が主力チャネルであるディノス・セシールの通販事業では、従来からの紙メディア制作のオペレーションから脱却し、将来に向けて新たなビジネススキームを確立することが大きな課題とされていた。

すでにグーフとは、ECの買い物かごに商品を入れても購入に至らないカート離脱対策として、同顧客データをすぐにハガキDM印刷につなげ、メールと同等のスピード感で送付して購入促進を図る施策を実施し、メールのみ送付の顧客と比較した購入率が20%高いという結果も得ている。

コストに左右されない最適な印刷数量や印刷場所を選べることでの配送距離の短縮等といった環境対策面も含め、今後も紙メディアが事業戦略の中心となることが想定されるディノス・セシールにとって、アナログとデジタルの融合を加速させる新たなソリューション提供企業として、グーフが今後の重要なビジネスパートナーともなり得ると判断し、成長性も勘案した上で今回の資金調達に応じることとなった。

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