広告配信を不快に感じる人は多数。「モバイル&ソーシャルメディア月次定点調査(2019年12月度)」
株式会社ジャストシステム(本社:東京都新宿区/代表:関灘恭太郎)は、『モバイル&ソーシャルメディア月次定点調査(2019年12月度)』の結果を発表した。
本調査は、17歳~69歳の男女1,100名を対象に行われている。
令和はデジタル化が当たり前。年賀状もスマホで
2020年の年賀状を作成した方法を聞いたところ、スマートフォンで作成した人は約1割。パソコンは約4割の結果となった。
「パソコン」を挙げた人が37.0%と最も多く、次いで13.4%が「手書き」、9.5%が「スマートフォン」と続く。
「スマートフォン」で年賀状を作成した人の割合を年代別に見てみると10代・20代が15.0%・16.5%と比較的多いが、40代まではどの年齢でも1割がスマートフォンで令和初の年賀状を作成したことがわかった。
このことから、スマートフォンをはじめとするデジタル化が、令和では当たり前となっていくことが伺える。
スマホ利用が増える今、広告配信がネックに
スマホ利用の際に感じる広告配信について、アンケートを行った。
スマホ利用者のうち、スマートフォンを使用中に「自身のWeb閲覧履歴などを元に、カスタマイズされた広告配信がなされていると思ったことがある」人は74.2%。
年代別では、特に10代は8割以上が広告配信にWeb閲覧履歴が反映されていることを感じたという。
自身のWeb閲覧履歴を元に、スマートフォンに広告が配信されていると思ったことがある人に、印象を聞いてみたところ、「便利と感じる」人は9.4%と少数であることがわかった。
「便利と感じるが、不快に感じることもある」「便利とは感じないし、不快に感じることが多い」「不快なのでやめてほしい」と広告配信をわずかにでも不快に感じる人が大半を占めている。
年代別に見てみると、Web閲覧履歴を利用した広告配信を不快に感じる人は10代・20代は3〜4割にとどまる一方で、30代以降では半数が不快と感じていることがわかった。
アドブロッカーアプリで不快な広告配信をブロック
「アドブロッカーアプリ」は、パソコンやスマートフォンにインストールすると、広告をブロックできるアプリだ。
アンケートによると認知率は37.6%。
10〜20代は半数がアドブロッカーアプリを知っているのに対し、30代以降で知っている人は半数未満だった。
スマートフォンの広告配信を不快に感じる10〜20代が少ないのは、アドブロッカーアプリを知っていて活用していることも要因としてありそうだ。
しかしながら、広告配信を不快に感じる人が多いのは事実であり、実際に広告配信をブロックするアプリも登場している。
今後もデジタル広告配信はユーザーの興味を引くような内容やためになる情報を配信するように心掛けていく必要がある。