世界の口コミトレンド調査 日本の平均口コミ数は5年間で2倍以上

ECのミカタ編集部

検索のクラウドプラットフォームを提供するYextは、オンライン上の口コミのトレンドに関する調査を実施した。

口コミ数は世界的に増加傾向

口コミ数は世界的に増加傾向

2015年以来、オンライン上の口コミ数は世界的に急増している。2015年と2019年の月間の1店舗・拠点あたりの平均口コミ数の比較で最も増加していたのは「インド」で889%増、次いで「インドネシア」が861%増、「サウジアラビア」が717%増と続いた。日本の口コミ数は、116%増となり5年で平均口コミ数は2倍以上であった。1店舗・拠点あたりの平均口コミ数は2017年から増加が見られ2015年比で2倍、2018年は3倍、2019年は3.2倍になった。

口コミ投稿が多かったのは「旅行・ホテル業界」

口コミ投稿が多かったのは「旅行・ホテル業界」

「1件以上口コミが投稿された店舗の割合」を調査したところ、全ての業種で増加が見られ、特に顕著だったのは「自動車」「飲食」「通信業界」であった。一方で、口コミが投稿された店舗・拠点が一番多かったのは「旅行・ホテル業界」であった。

星の最高平均評価は「保険」

星の最高平均評価は「保険」

「各業界の星の平均評価」を調査したところ、業界別の最高平均評価は「保険」で4.6、次いで「銀行/金融」が4.24、「旅行・ホテル」が4.22と続いた。一方で、最低平均評価は「飲食」の3.73であった。

口コミに返信する店舗や拠点も増加

口コミに返信する店舗や拠点の数も増加し、店舗や拠点の60%が10%以上の口コミに返信している。そのため、口コミを返信しない企業やブランドは取り残される結果となる可能性がある。

実際に、2019年のデータでは口コミの50%以上に返信する店舗や拠点は返信しない店舗・拠点に比べて星評価は+0.35高くなり、口コミの75%以上に返信すると星評価は+0.42高くなる傾向が見られた。また、消費者は他ユーザーのフィードバックを参考にしているため評価の高い口コミが多ければ購買意欲も高まる。

今回の調査では、口コミの数が多く星評価が高いと「電話の件数」も少ないことが明らかとなっている。口コミが充実していると、電話をかける必要がなくなることが伺える。口コミがユーザーの購買行動に深く関係していると考えられるのではないか。

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