【2021最新】無料アクセス解析ツール9選を比較!ツール選択のポイントも解説

ECのミカタ編集部

アクセス解析ツールとは

Webサイトを運用していく中で重要なアクセス解析。アクセス解析ツールとは、webサイト訪問者の傾向や人気のページ、流入経路などアクセスに関する情報をチェックできるツールのことです。アクセス解析ツールを活用することで得られる最大のメリットは、ユーザーの行動が数値によって可視化されること。具体的な数値を確認することで、サイト運営の改善指標やコンバージョン数をUPさせるための施策案を打ち出せるなど、成果につなげやすくなります。自社データの蓄積やSEO対策のためにも、サイト構築の初期段階で導入しておきましょう。

アクセス解析ツールは数多くありますが、まずはGoogleアナリティクスと、Googleサーチコンソールを導入しておけば間違いありません。アクセス解析に慣れ、より高度なアクセス解析を行いたい場合や、より日本のマーケットに最適化されたツールを使いたくなった場合に、他のツールの導入を考えると良いと思います。

アクセス解析ツールの種類

アクセス解析ツールを収集データ別に分類すると、大きく3つの種類になります。

Googleアナリティクス型


Googleアナリティクスから収集したデータを読み込み、さまざまな解析結果を出力します。Googleアナリティクスだけでは見にくいデータをレポートに出力するなど、より見やすい形で分析作業を効率化する効果があります。Googleアナリティクスに基づいたデータのため、独自収集型と違いデータの整合性も取りやすいでしょう。

独自収集型


ヒートマップなど、Googleアナリティクスでは取得できない情報を独自に計測・集計し、解析結果を出力するツールです。一方で、Googleアナリティクスの設定と連動しないため、データ取得のために必要な初期設定などを行う必要があります。

ハイブリッド型


Googleアナリティクス型と独自収集型を組み合わせたツールで、いわば「いいとこ取り」をしたツール。Googleアナリティクスのデータに独自のデータを加え、より数値を見やすく理解しやすい状態にします。

アクセス解析ツール選び方のポイント

アクセス解析ツールは、自社サイトの問題点の把握や改善点を洗い出すために便利なツールです。ここでは、自社に合ったツールを選ぶ3つのポイントをご紹介します。

自社に必要な機能は揃っているか


数あるアクセス解析ツールから自社に合った製品を選ぶには、まず自社のニーズを明確にし、必要な機能の洗い出しを行いましょう。基本的な解析機能だけで十分な場合は、Googleアナリティクスなど無料の解析ツールで問題ありませんが、ユーザーの心理行動を可視化したい場合には、ヒートマップやクリックマップなどの付いた有料の解析ツールがおすすめです。また、無料ツールの場合は解析できるデータ量に制限があるケースも多く、サイトのPV数が多いサイトになると不十分な場合があります。

誰でも使える操作性か


高機能なツールであっても、操作性が難しければ使いこなすことができません。高価格の解析ツールを導入しても無駄になってしまうため「社内の誰でも使える」ような、操作性のツールを選びましょう。たとえば「簡単にレポート出力ができる」「データ結果が見やすく、改善点の洗い出しがしやすい」といった点を考慮して選ぶのが1つのポイントです。契約前に無料トライアルなどを利用して、社内の複数人に実際に使用してもらい、評価の高かったツールを選ぶと良いでしょう。

自社の規模に見合った料金か


アクセス解析ツールには無料と有料のものがあります。無料の場合はデータの解析量や機能が有料ツールに比べると制限されます。自社がどのくらいの規模のデータ分析を必要としていて、どんな問題点を解決したいのかをはっきりさせてから予算を立てましょう。高機能なツールになれば料金も高くなりがちなので、初期導入コストはもちろん毎月の運用にかかるコストも考慮して、予算内で必要な機能をもつツールを選びましょう。

【比較用】おすすめ無料アクセス解析ツール9選

Googleアナリティクス


https://marketingplatform.google.com/intl/ja/about/analytics/

GoogleアナリティクスはGoogleが無料で提供するツールで、データ解析をするうえで最も定番のアクセス解析ツール。Web担当者が最初に触れるアクセス解析ツールでしょう。WebサイトのPV数・ユーザー数・流入数・離脱率・直帰率・平均滞在時間などの基本的な指標はもちろん、年齢・性別・地域など、あらゆる項目を確認するための必要な機能はすべて網羅されています。

<特徴>
・アクセス解析の機能が充実、無料なのでコストをかけずに導入可能
・Googleの広告サービスと連携可能
・さまざまなアクセス解析ツールと連携可能

Googleサーチコンソール


https://search.google.com/search-console/about?hl=ja

Googleサーチコンソールは、主にサイト流入前の情報データを解析するツール。主に検索キーワードのクリック数や表示回数などの、検索パフォーマンスの確認に特化しています。モバイルユーザビリティのチェックなどもできるため、SEO対策として導入しておきましょう。

<特徴>
・検索流入キーワードの詳細が確認できる
・クローラーにサイトの存在を知らせてクロールしてもらえる
・外部リンク・内部リンクの情報が確認できる

Similar Web

ttps://www.similarweb.com/ja/

Similar Webは通常のアクセス解析に加えて、競合他社とのサイト比較機能が充実しているため、広告施策やSEO戦略まで分析し、業界のトレンド発見やユーザー理解を深めるのに役立ちます。無料版で使えるサービスは「ウェブ分析」「データ取得約1ヶ月分」「情報表示上位5位」と制限がついています。

<特徴>
・競合他社のwebサイトを解析
・業界の新しい検索キーワードを発見できる


FC2アクセス解析

https://analyzer.fc2.com/

FC2アクセス解析は、サイトやブログの訪問者を細かく分析できる無料アクセス解析ツール。わかりやすいシンプルな集計表で、Webマーケティングの専門的な指標を知らなくても数値理解がしやすくなっています。サイトの訪問者数、リンク元など、アクセス解析の基本的な機能が使えれば良いといった、web担当初心者の方におすすめのツールです。

<特徴>
・ログ保存期間は過去4ヶ月まで
・解析できるページ数は120ページ。アクセス数の上限は無し。
・サイト上のクリック解析が可能

忍者アクセス解析

https://www.ninja.co.jp/analyze/

忍者アクセス解析は、無料で使えるリアルタイム・アクセス解析ツール。ユーザー1人ひとりのアクセスログの解析や、ブラウザ・モバイル端末の解析が可能で、ソースコードをHTMLに貼るだけで簡単に設置できます。無料版ですべての機能が使えますが、利用にはバナーを貼る必要があります。

<特徴>
・ログ保存期間は過去4ヶ月まで
・解析できるページ数は100ページまで。

アクセス解析研究所

https://accaii.com/

アクセス解析研究所は無料ツールでありながら、バナー設置などの必要が無く広告無しで利用できます。リアルタイムの解析結果表示や、クリック解析、相互リンクの解析、ユーザー1人ひとりに名前を付けて動向を継続的に追跡することも可能です。

<特徴>
・無料でありながら、最高水準の解析結果
・バナー表示不要
・ログはクラウドへ保存可能

Juicer

https://juicer.cc/

Juicerは自社に訪れたユーザーをより知ることを目的とした、ユーザー分析DMP(データ管理プラットフォーム)です。独自のタグをwebサイトに埋め込むことで、収集したデータから自動でペルソナを生成、BtoB分析、クロスデバイス分析、業界内比較などが行えます。

<特徴>
・データ量による制限は無し、基本機能は無料
・グラフィカルで直感的な操作ができるUX
・サイト内ポップアップなど、Web接客の施策が可能

Ptengine

https://www.ptengine.jp/

Ptengineは月間3,000PVまでなら無料で使えるヒートマップツール。ページ内のどこがよく見られているのか、どこがクリックされているのかなどが直感的にわかりやすいツールです。まずはヒートマップがどんなものか利用してみたい、アクセス解析初心者の方におすすめです。

<特徴>
・訪問者のサイト体験を見える化
・ノーコードでのページ改修やA/Bテスト、Web接客が可能

Googleアナリティクスと併用したいツール

最後に、Googleアナリティクスと併用して使うことで、よりデータ分析の理解度が深まるツールをご紹介します。

AIアナリスト


https://wacul-ai.com/

AIアナリストは、Googleアナリティクスと連携してAIが自動的にwebサイトを分析、サイトの問題点や修正点を教えてくれるツールです。根拠となるデータとあわせて、伸びしろのある改善方法を発見・提案してくれるので、サイト改善のうち手が明確になる「伸びしろ発見」機能や、目標設定した指標の成果を予測、施策の効果検証をひと目で確認できるなどの機能があります。

<特徴>
・サイトの伸びしろを提案
・重要指標の成果進捗と予測が確認できる
・施策の効果検証が1クリックで確認できる

USERHEAT


https://userheat.com/

UserHeatは無料で月間30万PVまで分析できるヒートマップツールです。「熟読エリア」「終了エリア」「クリックエリア」「マウスムーブ」「離脱エリア」の5種類のヒートマップから、さまざまな視点でユーザー心理を読み解くことができます。

<特徴>
・ユーザー心理の可視化で直感的な解析ができる
・5つのヒートマップが無料で使える

Googleデータポータル

https://marketingplatform.google.com/intl/ja/about/data-studio/

Googleデータポータルは、Googleアナリティクス、Googleサーチコンソール、Google広告などのデータと連携し、レポートを作成できる無料のビジュアライズツールです。アナリティクス内のデータを可視化でき、一度設定してしまえば自動で定期的なレポートの作成が可能になります。

<特徴>
・Googleの各種サービスと連携可能
・複数のデータソースを結合し、グラフやレポートを作成

FARO REPORT

https://faro-report.com/

FARO REPORTはGoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールと連携し、レポートを作成してくれるツールです。ECサイト向けのメニューも用意されており、売上指標や客単価の年間推移、カート落ち分析など幅広くカバーしています。

<特徴>
・1サイトのみの登録なら無料プランで使い続けられる
・ECサイト向けのメニューが用意されている

まとめ

Webサイトの運用を行う上で、アクセス解析は必須です。どれだけ良質なコンテンツを作成しても、ユーザーにうまく届けられなかったり、興味関心を得られなければ意味がありません。Webサイトは日々、改善点を見つけアップデートを行うことが必要不可欠です。
そのためにも、本記事を参考に今回ご紹介したツールの中から、自社に最適なツールを選び活用してみてください。


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