埼玉県が越境EC、シンガポール向け「Shopee」に特設ショップを開設

ECのミカタ編集部

(公財)埼玉県産業振興公社が、シンガポールのマーケットプレイス「Shopee」に、埼玉県の特設ショップである「Saitama Japan Premium Shop」を開設した。

販売期間は約5ヵ月間で、狭山茶や有機醤油などの食料品や、桐製品などの雑貨、海外のユーザーを意識した足袋などの衣料品等の埼玉県の名産品約100点を掲載。SNS等を通じてシンガポールのユーザーに魅力を発信し、埼玉県の商品の認知度向上と売上拡大を目指す。

埼玉県の名産品を世界へ

埼玉県の名産品を世界へ

新型コロナウイルス感染拡大による海外渡航制限やインバウンド需要の消失を背景にECの海外対応が求められる中、越境ECによる取引は、言語、物流、決済、集客、販促の点で国内取引と異なることから、単独で取り組むにはハードルが高い。

そこでShopeeは越境ECおよびジャパニーズコンテンツの海外進出をサポートするBeeCruise株式会社と連携して、埼玉県内の中小企業における越境ECを活用した取り組みを進める埼玉県と(公財)埼玉県産業振興公社を支援。

BeeCruiseは、EC市場が急成長しているシンガポールにおいて高い人気とユーザー数を誇る海外ECサイト「Shopee」内のオンラインストアの開設、埼玉県内の中小企業20社の商品の出品および販売、プロモーション支援までワンストップで実施し、埼玉県の名産品を世界に拡げる一助となることを目指す。

越境ECの物流や決済、言語などをトータルサポート

具体的には、東南アジアで展開するマーケットプレイス「Shopee」のシンガポールエリア向けに、埼玉県内の企業20社の商品を集めたオンラインストアの開設をサポート。

(公財)埼玉県産業振興公社が、シンガポールのオンラインストアへの出品を希望する企業を募集し、国内外EC販売未経験企業や東南アジアで試験的にECに取り組みたい企業等も参加することができるよう、越境ECにおいて必要となる物流や決済、言語などの対応をBeeCruiseがトータルサポートする。

これにより、中小企業においても、越境ECによる海外販路拡大が容易となり、地域の良品を海外のユーザーが購入することが可能となる。

▼ストアURL
https://shopee.sg/saitama.premium.sg

今後の東南アジア展開を占う試金石となるか

国土は東京23区よりやや大きい程度で、人口約569万人のシンガポールは、国の規模こそ小さいものの、1人当たり名目GDPは世界7位(2020年、日本は第24位)の先進国であり、東南アジアを代表する越境EC大国でもある。

東南アジア経済の牽引役であるシンガポール市場での取り組みは、今後東南アジア全体における越境ECの今後を占う試金石となるだろう。

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