Buyeeが格安国際配送『ECMS Express』の導入エリアを拡大 台湾に加えて米・韓・香港・シンガポールを追加

ECのミカタ編集部

BEENOS株式会社(東証一部:3328)の連結子会社で、海外向け購入サポートサービス「Buyee(バイイー)」を運営するtenso株式会社(以下「tenso」)は、格安国際宅配便サービス 「ECMS Express」の導入エリアを、従来の台湾エリアに加え、新たにアメリカ、韓国、香港エリア、シンガポールへと拡大した。台湾エリアに関しても、より安い国際配送料を実現する独自のプランを導入したとしている。

国際配送料の低額化を実現

同社は、今回の「ECMS Express」導入エリア拡大、およびBuyee独自の「ECMS Express」の国際配送料金の導入により、当該エリア向けの荷物の国際配送料の低額化を実現するとしている。

Buyee独自のプランでは、重量の増加に伴う料金の上昇幅が小さいため、荷物が重くなればなるほど、従来の配送方法よりも割安な配送料で配送可能だという。全てのカテゴリの商品に該当するが、特に割安になるのは、書籍や雑誌、レコード、ゲーム周辺機器など、Buyeeでも人気の高いものを挙げている。

「ECMS Express」の導入により、1.5~2kgの荷物の場合、従来と比較して台湾エリア向けでは約41%、香港エリア向けでは約42%、韓国向けでは約56%安い国際配送料を提供するとのことだ(詳細条件等については公式サイトを要参照)。

米・アジアで高需要の日本の書籍、CD・DVDを安く提供

米・アジアで高需要の日本の書籍、CD・DVDを安く提供

今回の新配送サービスによってアメリカ・アジアの越境EC市場におけるBuyeeのシェア拡大とともに、Buyeeにおいて該当エリアで需要が高い書籍やCD、DVD、レコード、ゲーム周辺機器といったエンタメ商材のさらなる伸長や、購入カテゴリの拡大が期待できるとしている。

BEENOSグループは越境ECのリーディングカンパニーとして、2008年に海外転送サービス「転送コム」事業を開始し、テクノロジーの力で日本から海外、海外から日本を双方向に結ぶグローバルプラットフォーム構築を掲げ、あらゆる人・企業とグローバル市場を繋ぎ、新しい常識や可能性の提供を目指すという。

今回の新配送サービス導入により、越境ECにおいて成長性の高い市場であるアメリカ・アジアでのシェアを拡大し、コロナ禍でインバウンド需要が激減してしまった日本経済の復興に貢献できるよう努めるとのことだ。

流通総額は昨対比+51.2%、米・アジアで伸長

Buyeeの2021年第4四半期の流通総額は前年同期比+51.2%と拡大し、アメリカ・アジアでの流通も伸長しているという。全世界的に越境EC市場が伸長する一方で、新型コロナウィルス感染拡大の影響により停止を余儀なくされる国際配送サービスが少なくない。

そうした中、2008年から越境EC事業を展開するBEENOSグループは独自のリレーションを活かして、他社に先駆けて物流手段を確保し、巨大マーケット・アメリカからの需要の取り込みに成功している。経済産業省による令和2年度「電子商取引に関する市場調査」によると、アメリカの越境 BtoC-EC(日本・中国)の総市場規模は 1 兆 7,108 億円に達し、このうち日本経由の市場規模は 9,727 億円で、前年度比で7.7%増加している。

同社は、今後さらなる流通の伸びが見込まれる今、日本企業のアメリカ・アジアへの越境ECでの流通をさらに押し上げるべくリーズナブルな国際配送料金での提供を開始することで、顧客にさらなる安心・便利を提供するとのころだ。

モノ・人・情報を「日本から海外へ」、「海外から日本へ」と双方向に繋ぐグローバルなビジネス展開を強みとするBEENOSグループは、同サービスの追加によりアメリカ・アジアの顧客に対し、これまでよりもリーズナブルな配送サービスを提供し、これにより成長性の高いアメリカ・アジアの越境EC市場における日本企業の流通拡大に寄与することになりそうだ。

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