楽天グループ、小売・飲食業界向けに消費者ニーズを分析するDXソリューションツールを提供開始

ECのミカタ編集部

楽天グループ株式会社(本社:東京都世田谷区、代表取締役会長兼社長:三木谷 浩史)と楽天ペイメント株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:中村 晃一)は、楽天が開発・運営する小売・飲食業界向けに消費者ニーズを分析するDXソリューションツール「Marketing View Premium」を販売開始した。本ツールは、月額課金型のサブスクリプションサービスとして、楽天ペイメントが販売業務を請け負う。

小売・飲食店舗の改善点を定量データとして可視化

小売・飲食店舗の改善点を定量データとして可視化

小売・飲食業界は、コロナ禍による生活様式の変化により、消費者に選ばれる店舗づくりが一層求められている。一方、オフラインの販促施策やPOSデータで得られる情報だけでは、店舗ごとの消費者ニーズに特化した分析が難しいという課題があった。

本ツールの利用を通じて、1億以上の会員基盤を生かしたビッグデータ解析やAIを活用することで、小売・飲食店の商圏における消費者ニーズを分析し、店舗の品揃え、価格設定、集客などの改善点を定量的なデータとして可視化することが可能となる。

「東急ストア」で改善の効果を確認

本ツールの開発にあたり、楽天と東急株式会社が設立した楽天東急プランニング株式会社のデータマーケティング事業の協力のもと、株式会社東急ストアが運営するスーパーマーケット「東急ストア」にて、本ツールのソリューションによる効果検証を実施。

その結果、対象店舗のターゲットとなる消費者に向けたマーチャンダイジングや販促施策における改善の効果がみられたことから、製品化に至ったという。

「Marketing View Premium」サービス概要

・サービス名: Marketing View Premium(読み:マーケティングビュープレミアム)

・サービス開始日: 2021年12月16日(木)

・サービス概要:
「Marketing View Premium」を通じて、1億以上の会員基盤を生かしたビッグデータ解析やAIを活用することで、売上分析、品揃え分析、プライシング分析、販促分析、商圏分析の5種類の分析を提供。本ツール利用企業の店舗が存在する商圏の消費者ニーズを分析し、店舗の品揃え、価格設定、集客などの改善点を定量的に可視化することが可能となる。

※業界により提供メニューが一部異なる。
※5種類の分析のうち、販促分析、商圏分析は2022年6月より提供開始予定。

小売・飲食業界では、POSデータや自社会員データなど、実際に店舗に足を運んでいる人の情報は捕捉できるものの、商圏全体を捉えたマーケティングができているケースは少ない。つまり、店舗の商圏にいても、自社の店舗に足を運んでいない潜在顧客の情報は見えていない状態だ。

商圏全体の消費者ニーズを分析し、具体的な改善策に落とし込むことで、新たな顧客層の獲得につながるのではないだろうか。

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