ECサイトを持つ卸売・小売業の経営者の半数以上が「越境ECに興味」、うち6割が具体的なアクションを検討中

ECのミカタ編集部

Shopeeの日本法人であるショッピージャパン株式会社(本社:東京都港区)は、ECサイトを持つ卸売・小売業の経営者・役員105名に対し、「東南アジア向け越境EC」に関する意識調査を実施し、その結果を公表した。

9割弱が今後販路拡大の必要性を実感

9割弱が今後販路拡大の必要性を実感

ECサイトを持つ、卸売・小売業の経営者・役員に「今後販路拡大の必要性があると思うか」尋ねたところ、「非常にそう思う」が53.4%、「ややそう思う」が33.3%という結果になった。

半数以上が販路拡大の施策として「越境EC」に興味

半数以上が販路拡大の施策として「越境EC」に興味

次に「販路拡大の施策の1つとして「越境EC」に興味があるか」質問したところ、「非常にある」が10.4%、「ややある」が41.9%を占めた。

越境ECの開始希望時期、半数弱が「半年以内」を想定

越境ECの開始希望時期、半数弱が「半年以内」を想定

前問で「非常にある」「ややある」と回答した人を対象に、「もし越境ECを行う場合の、おおよその開始希望時期」を聞いたところ、「すぐにでも行いたい」が12.6%、「今から1週間以内」が3.6%で、45.3%の経営者・役員が半年以内の越境EC開始を希望していることがわかった。

越境ECに興味がある人の約7割が東南アジアに関心

越境ECに興味がある人の約7割が東南アジアに関心

越境ECに「非常にある」「ややある」と回答した人に、「もし越境ECを行うなら、進出先として東南アジアに興味があるか」尋ねたところ、「非常にある」が18.1%、「ややある」が49.1%という結果になった。

東南アジアに興味がある理由は「開拓できる市場が大きい」「日本文化・製品が受け入れられやすい国が多い」

東南アジアに興味がある理由は「開拓できる市場が大きい」「日本文化・製品が受け入れられやすい国が多い」

前問で東南アジア進出に対する興味が「非常にある」「ややある」と回答した人に対し、「進出先として東南アジアに興味がある理由」を聞いたところ、「開拓できる市場が大きい(56.8%)」「日本文化・製品が受け入れられやすい国が多い(54.1%)」「今後更なる経済成長が見込める(45.9%)」が高い回答割合を占めた。

さらに、上記以外に東南アジア進出に興味がある理由を自由記述で尋ねたところ、以下のような回答が得られた。

<自由回答・一部抜粋>
・54歳:日本から近い。
・56歳:消費欲の大きい若者が多いため。
・55歳:絶対的な人口が多い。
・50歳:東南アジア全般の訪日外国人が増えたことで、日本の商品やバックボーンを把握してくれる現地の方が増えた感がある。

約6割が越境ECのためのアクションを具体的に検討中

約6割が越境ECのためのアクションを具体的に検討中

越境ECに「非常にある」「ややある」と回答した人に「越境ECのためのアクションを具体的に考えているか」聞いたところ、「非常に考えている」が10.9%、「やや考えている」が47.3%という結果になった。

さらに、この質問に対して「あまり考えられていない」「全く考えられていない」と回答した人にその理由を自由記述で質問したところ、以下のような回答があった。

・34歳:どうしたらいいか分からない。
・51歳:言語や、商品特性上の輸出規制。
・54歳:人手と予算がない。
・48歳:リスク分析が出来ていない。
・50歳:まずは国内を中心に考えたい。

本調査結果から、ECサイトを持つ卸売・メーカー経営者の86.7%が、今後販路拡大の必要性を実感しており、半数以上は、販路拡大の施策の1つとして越境ECに興味を示していることがわかった。

そのうち約6割の経営者が「越境ECのためのアクションを具体的に検討中」と回答している一方、約4割がリソース不足や言語・輸出規制などがボトルネックとなり、具体的なアクションを考えることができていないようだ。

越境ECの戦略的重要性が増す中、経験もノウハウもない経営者にとっては、いかに外部のリソースをうまく活用できるかどうかが焦点のひとつになるのではないだろうか。

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