GENie、オンライン服薬指導サポートを開始

ECのミカタ編集部

GENie株式会社(読み方:ジーニー、所在地:東京都中央区 代表取締役社長:田口義展、以下「GENie」または「同社」) は、オンライン服薬指導及びオンライン診療をサポートする新サービスを開始した。

非デジタル世代へのオンライン服薬指導サポート

GENieは、医薬品医療機器等法に基づくオンライン服薬指導の新たなルール施行に伴い、オンライン服薬指導及びオンライン診療をサポートする新サービスを開始した。GENieは、処方薬配送を始め、検体回収や治験薬配送など医療関連の配送サービスである「ARUU」を展開している。

現状、処方薬配送に関しては、薬局店頭での待ち時間解消に向けた利用がメインだが、今後「オンライン診療に伴うオンライン服薬指導」や「単体でのオンライン服薬指導」の利用増加が見込まれるとしている。

ARUUは原則対面で処方薬を提供している為、配達の際に配送スタッフが端末を操作して患者と薬剤師をつなぎ、オンライン服薬指導をサポートすることができる。高齢者への配送割合が多く、今回の新サービスは非デジタル世代へのオンライン服薬指導サポートとして期待されるという。

受付から配送依頼までのデジタル化を一括で

GENieは以前より提供している処方薬配送サービス(ARUU)を通じて、配送スタッフが高齢者の不慣れな端末操作をサポートすることで、患者と薬剤師をつなぎ、適切な服薬指導を提供してきた。

このサービスにより、薬局は患者に対して訪問の必要がなく、医薬品の適切な服薬指導が可能になるという。また自社配送だけでは難しい、しっかりと教育された質の高い配送スタッフを通した患者との関係性の構築や、ITによる配送の効率化、受付から配送依頼までのデジタル化を一括で請け負うという。

リアル店舗があるからこその強み

2019年以降、「新型コロナウイルス」の流行により病院内での感染を懸念し、通院患者数が減少。この傾向に伴い、政府は0410対応などオンラインでの診療・服薬指導の「実施要件緩和」を開始している。

2020年4月厚生労働省の事務連絡(0410通知)にて新型コロナウイルス感染拡大防止のため、初診患者のオンライン診療・服薬・指導が、時限的に・特例的に解禁され、2020年9月改正薬機法では施行全国的にオンラインでの服薬指導が実施可能になった。

現在、法改正により、全国1万4500を越える医療機関がオンラインでの診療・服薬・指導を実施している。これを受けて同社は、新サービスの提供を開始したのだ。同社また、ARUUというデリバリーサービスにより薬局と地域の患者の結びつきをより強く保ち、リアル店舗があるからこその強みと患者との関係づくりをサポートするとしており、リアルとオンラインをまたいだ施策の今後にも期待したい。

ECのミカタ通信23号はこちらから


記者プロフィール

ECのミカタ編集部

ECのミカタ編集部。
素敵なJ-POP流れるオフィスにタイピング音をひたすら響かせる。
日々、EC業界に貢献すべく勉強と努力を惜しまないアツいライターや記者が集う場所。

ECのミカタ編集部 の執筆記事