日本サブスクリプションビジネス大賞2022 グランプリは「YAMAP」

ECのミカタ編集部

日本サブスク大賞2022グランプリ発表 !! 日本一は安全な登山情報の提供するサブスク

一般社団法人日本サブスクリプションビジネス振興会(代表理事:佐川隼人)は、サブスクリプションビジネスの更なる活性化を目指し、優れたサブスクサービスを表彰する「日本サブスクリプションビジネス大賞2022」の表彰式を2022年12月7日に開催した。

日本サブスクリプションビジネス大賞2022について

「人々の生活を豊かに、企業の繁栄を」という思いからエントリーされた100社を超える応募企業の中から、「お得」「悩み解決」「便利」「新規性」「成長性」「安全性」の6要素で審査され、消費者向け部門、企業向け部門でそれぞれゴールドからブロンズまで表彰し、全応募の中から最も優れた企業をグランプリとして表彰する。

また、今年から審査項目に「安全性」が追加されることとなった。これは昨今、一部のサブスクサービスにおいて「解約方法が不明瞭」「解約条件があり解約しにくい」などの問題が浮き彫りになったことに起因しており、消費者が誤解を招くことのないサービスであるかどうかが審査軸に加えられた。

受賞サービス一覧

◆グランプリ:YAMAP(ヤマップ) / 株式会社ヤマップ

▷電波の届かない山の中でもスマートフォンで現在地がわかる登山地図GPSアプリ。国内最大の登山者ビッグデータを活用し、遭難発生時の迅速な救助に貢献。基本機能は無料で、活用頻度の多いユーザーには登山地図を無制限で使えたり、ルート外れの際に警告したりするサブスクリプション型の有料プランを提供している。

◆シルバー賞:mederi Pill(メデリピル) / mederi株式会社

▷生理にまつわる不調を抱えている女性と、産婦人科医をマッチングするプラットフォーム。オンライン診療で低用量ピルを処方し、最短翌日にポストに届き、その後は定期配送となる。診療は自由診療で行なっており、診療代は永久無料。医師判断のもと低用量ピルを処方された場合は初月無料。2カ月目以降はピル代2,970円(税込)+送料550円(税込)。

◆ブロンズ賞:レジャパス / 株式会社ORIGRESS PARKS

▷日本初&日本最大のエンタメ定額制遊び放題サービス。​​遊園地・テーマパーク・水族館・動物園・温泉・サウナ・キャンプ場など全国120以上の有料施設を月額1,980円(税別)からの会費のみで利用可能となる。

◆テモナ賞:トクポチ / 株式会社STRK

▷フードロス削減の為に食品が最大無料で購入できる会員制通販サイト。サイトの運営日は全て会員費だけでまかない、小売業としての中間マージンは一切受け取らないため、食品を提供するメーカーは高い現金化率を実現している。会員は定価の60%OFFから販売される商品が毎月10%OFFずつ割引率が強まる為、5カ月後には100%OFF(無料)で商品購入が可能である。

◆サブスク振興会特別賞:オーディオサブスクのONZO / 株式会社ONZO

▷月額定額で全国どこでも自宅に配送する、オーディオ機器のサブスクリプションレンタル。「借りる。試す。買う。」のコンセプトがあり、気に入れば購入することも可能である。

◆特別賞(8社、50音順):

▷Otomoni(オトモニ) / meuron株式会社
▷Kutoon(クトゥーン) / 株式会社SlowFast
▷Suppleno(サプリノ) / 株式会社Suppleno
▷DREAMBEER (ドリームビア)/ 株式会社DREAMBEER
▷MOKKI NO MORI / MOKKI株式会社
▷ロスゼロ不定期便 /株式会社ロスゼロ
▷ロスヘル / エクネス株式会社
▷1ドリンクサブスク / 東邦ガス

円安や燃料高騰による上昇が生活に打撃を与えたことで財布のひもが固くなる一方、SDGsやサステナブルへの意識の高まりを反映した、「フードロスの削減」につながるサービスや、すぐにサイズが合わなくなってしまう子供靴のレンタルサブスクなどのノミネートが目立ったと言えるだろう。

また、以前続くコロナ禍によって「おうち時間を豊かにする」サブスク、「健康に関するサブスク」はますます広がりを見せている。その一方で、屋外でのマスク着用が原則不要になったことや、移動に関する行動制限の緩和などもあり、アウトドアやレジャーへの人気の高まりを反映したサブスクが登場。「家ナカ消費」と「ソト消費」の相反するジャンルへのサブスクサービスの広がりが特徴的だと言えるだろう。

そして、今回の審査より「安全性」が追加されたことにも注目すべきだろう。デジタル世代ではない消費者にも使いやすく、安心感を持って利用してもらえるサービスは今後より重要となっていくことが考えられる。今回の受賞サービスは2023年以降のトレンドを予測する上で、参考になる部分が多いかもしれない。

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