中国の格安越境EC「Temu」日本上陸 SHEINをしのぐ存在に?

ECのミカタ編集部

すでに各所で話題になっているが、中国のEC大手の「拼多多(Pinduoduo)」傘下にある、格安越境EC「Temu(ティームー)」が、日本上陸を果たした。

アプリは「SHEIN(シーイン)」超え

「Temu」はカー用品、衣料品、小型家電、アウトドア家具、電動工具、ベビー服など、幅広いカテゴリの商品を扱うECだ。品ぞろえだけを見れば、Amazon並みに充実しているが、UIに関しては必ずしもスタイリッシュではなく、日本の「ドン・キホーテ」並みの雑多感がある。米国ボストンに本社を構え、2022年秋に米国で事業をスタート。登場から数カ月でGoogle Playストア、Apple App Storeの両方で、TikTok、Amazon、Instagramを抑えてトップの無料アプリとして掲載されたという。

何より魅力は価格帯だろう。先ほど日本語対応の公式サイトを覗いてみたところ、「Lenovo Thinkplus TH30」が65%オフの2184円。ただ、有名ブランドはあまり登録されていないようで、「格安商品を買うサイト」としての役割が大きそうだ。おそらくそれもあって利用者の中心が若者なのだろう。

日本専用サイトの立ち上げとともに、国内での配送がスタート。「拼多多」のPDDホールディングスが手掛ける越境ECとして注目を集めている。

中国発のECアプリとしては、アパレルECの「SHEIN(シーイン)」が先行して認知度を上げている。海外通販の中では商品到着が早い、価格に対する品質は必ずしも悪くないなど、徐々に利用者を増やしているが、SHEINにしても、今回のTemuにしても、中国系ECならではの賛否は湧き起こっている。

今後の動向を追う必要がありそうだ。


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